八村塁

写真=Getty Images

「チームメートもコーチも自分を信頼してくれている」

ゴンザガ大は12月5日にホームで行なわれたワシントン大との一戦を鮮やかな逆転勝利で制し、今シーズン開幕から負けなしの9連勝をマークした。チームを牽引するのは八村塁だ。ゲームハイに並ぶ26得点に加えて7リバウンドを記録。ラストプレーで振り向きざまのジャンプシュートをきっちりと決め、エースとしての役割を果たした。

試合後『NCAA March Madness』とのインタビューに応じた八村は、ウィニングショットについて「相手がゾーンディフェンスを敷いていたので、フリースポットを見つけようと思った。エルボーの高い位置でジョシュ(パーキンス)からのパスを受けて、決めることができた。今日のような形でのウィニングショットは初めて。クレイジーだったけど、チームメートもコーチも自分を信頼してくれているので、決めないといけなかった」と語った。

ゴンザガ大の連勝が伸びるとともに、八村の注目度と評価もアップしている。来年のNBAドラフトでの順位を予想するモックドラフトでの評価も急上昇、飛ぶ鳥を落とす勢いで全米にその名を轟かせており、早くも年間最優秀選手賞候補にも挙げられている。

試合後に応じた『ESPN』の取材でインタビュアーを務めたのは、レイカーズ指揮官ルーク・ウォルトンの父親である元NBA選手のビル・ウォルトン。日本から海を渡って、英語も話せず、環境の変化に対応するのは大変だったかを聞かれると、「大変でした。でも、僕はここの人たちが大好きだし、チームメートが大好きです」と、満面の笑みとともに答えた。

絶好調のゴンザガ大は、9日に行なわれる次戦でランキング7位のテネシー大と対戦する。全米中からマークされ始めた八村の奮闘から、ますます目が離せなくなってきた。