過去2シーズンにチャンピオンシップ出場したチームの獲得率は?

この記事を開いてくれたすべての皆様、数字の沼へようこそ。自称『日本一スタッツをとる素人』である私しんたろうが、公式サイトのボックススコア(ベーシックスタッツ)から一歩踏み込んだ、『アドバンスドスタッツ』を紹介、解説していきたいと思う。

今回は、私が注目している『オフェンスリバウンド獲得率(ORB%)』というスタッツを紹介する。

このスタッツは、(2本目のフリースローが外れた場合も含む)オフェンスリバウンドを獲得できるシチュエーションに対して、獲得できた割合を算出したものである。実はこのスタッツ、チャンピオンシップ出場を果たした上位チームと相関が見られるのである。

計算式はこちら

計算式を解説すると、自チームのオフェンスリバウンドと相手のディフェンスリバウンドを足し合わせることで、オフェンスリバウンドシチュエーションの総数を算出し、その総数で自チームのオフェンスリバウンドを除算することで割合を出している。ランキングTOP8のうち2020-21シーズンは5チームが、2021−22シーズンは6チームがチャンピオンシップに出場している。

2020-21シーズン

順位チーム ORB% CS出場
1位 宇都宮 36.14%
2位 琉球 35.64%
3位 SR渋谷 35.57%
4位 千葉J 34.94%
5位 島根 33.23%
6位 秋田 32.19%
7位 滋賀 31.48%
8位 富山 30.06%
9位 川崎 28.95%
10位 横浜BC 28.93%
11位 A東京 28.63%
12位 三遠 28.13%
13位 大阪 27.45%
14位 三河 26.96%
15位 新潟 26.41%
16位 広島 25.80%
17位 北海道 25.08%
18位 信州 24.59%
19位 名古屋D 24.16%
20位 京都 23.06%

2021−22シーズン

順位 チーム ORB% CS出場
1位 琉球 36.59%
2位 宇都宮 34.24%
3位 A東京 33.33%
4位 SR渋谷 33.02%
5位 島根 32.96%
6位 千葉J 32.67%
7位 大阪 32.05%
8位 名古屋D 31.66%
9位 秋田 29.75%
10位 富山 29.71%
11位 広島 29.37%
12位 群馬 28.87%
13位 新潟 28.20%
14位 川崎 28.11%
15位 信州 28.09%
16位 北海道 27.96%
17位 三河 27.24%
18位 横浜BC 26.32%
19位 茨城 25.20%
20位 三遠 24.44%
21位 滋賀 23.46%
22位 京都 21.29%

では今シーズンのランキングを見てみよう

順位 チーム ORB% 第19節終了時点順位
1位 琉球 36.96% 西4位
2位 A東京 36.08% 東2位
3位 千葉J 34.91% 東1位
4位 名古屋D 33.98% 西3位
5位 宇都宮 32.85% 東5位
6位 秋田 31.53% 東4位
7位 島根 31.45% 西1位
8位 大阪 31.29% 西6位
9位 富山 31.05% 中7位
10位 横浜BC 30.99% 中1位
11位 新潟 29.96% 中8位
12位 三遠 29.59% 中4位
13位 FE名古屋 29.58% 西5位
14位 SR渋谷 29.30% 中5位
15位 京都 28.90% 西7位
16位 群馬 28.22% 東3位
17位 信州 28.11% 中3位
18位 川崎 28.03% 中2位
19位 広島 27.89% 西2位
20位 滋賀 27.82% 西8位
21位 北海道 27.56% 東8位
22位 茨城 27.35% 東6位
23位 仙台 26.02% 東7位
24位 三河 25.89% 中6位
    
平均 30.22%

TOP10には各地区の上位陣が軒を連ね、8チームが勝率5割を超える結果となった。NBAなどではペースが上がり、トランジションが重要になっている昨今はオフェンスリバウンドを取るよりもハリーバックが優先されている。その中でセルティックスのブラッド・スティーブンスGMはオフェンスリバウンドを重視するなど、世界では議論を呼んでいるが、Bリーグにおいてはオフェンスリバウンドは上位進出の一因なのではないだろうか。