トレバー・アリーザ

指揮官も復帰を熱望「今のロスターを生かすためには、彼の存在が大きい」

開幕から負傷者が相次ぎ、チームケミストリーを構築できずに不安の多い序盤戦を送るレイカーズにとって、トレバー・アリーザの復帰は大きな意味を持つ。

トレーニングキャンプ中に足首の手術を受けたアリーザは、現地11月29日に術後初めてメディアとの質疑に応じ、現在の状態を明かした。今は一日に5、6時間もトレーニングや様々なコンディショニングをこなして調整しているというアリーザだが、具体的な復帰時期は決まっていないと説明した。

それでもヘッドコーチのフランク・ボーゲルは「トレバーの復帰は近づいている」と語る。アンソニー・デイビスをセンターとして起用するスモールボールラインナップを円滑に機能させるには、守備とリバウンド、3ポイントシュートという武器を持つアリーザが欠かせないと主張すると「彼こそ、このチームのアイデンティティを解放するのに欠かせない選手だ」と、ボーゲルはアリーザへの期待を語った。

「デイビスを5番で使い、彼が相手チームの3番か4番を守り、ブロン(レブロン・ジェームズ)を生かす。今シーズンは、まだその形ができていない。今のロスターを生かすためには、彼の存在が大きい」

指揮官のコメントを聞いたアリーザは「プレッシャーに感じることはないし、出番に備えてできる限りのことをやっているところ」と淡々と答えた。

苦しむチームについて、アリーザは「このチームには多くの武器が備わっている。ケミストリーを構築するには一定の時間がかかるもの」と焦りを見せていない。「ウチはまだ全員が揃っていない状態で戦っている。僕には他の選手にない要素がある。これまでのキャリアでも、僕は違いを生み出すために目立たないプレーをずっと続けてきた。復帰したら、そういった部分でチームを機能させる手助けをしたい」

アリーザは欠場中もベンチからチームに声援を送り、自分が出場すると想定してコーチとチームメートともコミュニケーションを頻繁に取っているという。「コーチ、それに(ラジョン)ロンドとも、特定の状況で僕がどう貢献できるかを話している。チームにかかわることで、自分たちがやろうとしていること、向かおうとしているところから離れずに済む。出場できるようになった時に、すぐに対応できるように備えているところだよ」

苦戦が続くレイカーズの『ラストピース』になれるか、アリーザの復帰が待ち遠しい。