カーメロ・アンソニー

再建を軌道に乗せつつある古巣ニックスに「感心させられるよ」

カーメロ・アンソニーにとって、故郷ニューヨークは特別な場所だ。それは、どのチームでプレーしていても変わらない。

今シーズンはレイカーズに所属しているカーメロは、現地11月23日にマディソン・スクエア・ガーデンでのニックス戦に出場する。地元凱旋の前日に会見に応じたカーメロは「いつだってガーデンでのプレーは楽しみなんだ」と声を弾ませた。

「ニューヨークのファンの前でプレーできる。ニックスの選手としてプレーするのも、ニックスの対戦相手としてプレーするのも、どちらでも関係ない。ニューヨークで感じる愛情は他とは別なんだ。僕にとってはニューヨークのファンとの関係も特別で、バスケットボール以上のものだと思っている。自分を受け入れてくれた彼らを、僕も大切な存在だと思っている。自分とニューヨークの関係がなくなることはない。明日の試合が楽しみだよ。ニックスは素晴らしいプレーをしていて、良いエネルギーに満ちている。タフなチームだからハードにプレーしないといけないけれど、ガーデンで勝つのは好きなんだ」

キャリア全盛期にニックスのエースとして活躍したカーメロは、低迷期を抜け出してプレーオフへと返り咲いた古巣を称えることを忘れなかった。特に球団社長として組織改革を進めるレオン・ローズについて「彼らの仕事はもっと評価されるべき」とコメントしている。

「レオンや球団関係者の仕事はもっと評価されるべきだ。様々な問題を解消させ、適任者を見つけて仕事にあたった。過去の問題を把握し、それらを解決し、その上で築き上げたものがある。彼らの功績はもっと世間で評価されるべきだよ。ニューヨークでの再建は非常に難しいタスクなんだ。しかもニックスの球団社長の前は代理人をしていた人物が中心になってそれをやっているのだから、ニックスのスタッフには感心させられるよ」

37歳になったカーメロは、キャリア晩年を迎えてセカンドユニットでの役割も受け入れられるようになった。それでもスコアラーとしての実力は健在で、今シーズン15得点以上を記録した試合でレイカーズは7勝2敗と大きく勝ち越すなど、その影響力は大きい。

パープル&ゴールドのジャージーを着ての『聖地』凱旋でどんなプレーを見せてくれるのか、明日の試合が楽しみだ。