ジョーダン・プール

「チームとしてどういうプレーをしたいのかが明確になっている」

ロード遠征中のウォリアーズは、現地11月19日にデトロイトでピストンズと対戦した。ステフィン・カリーが臀部の、ドレイモンド・グリーンが太ももの負傷により欠場したものの、ジョーダン・プールがシーズンハイの32得点、アンドリュー・ウィギンズが27得点でチームを引っ張り、105-102で勝利した。

カリーに次ぐ攻撃オプションとして開幕から好調を維持していたプールは、ここ数試合は調子を落としていたが、この日は前半だけで22得点を記録。ミシガン大出身のプールにとってデトロイトでの試合は地元同様だったようで、会場で観戦していた家族や友人の前でチームを勝利に導くパフォーマンスを披露した。

プールは試合後のインタビューで「今日は僕がチームの中心だと分かっていたし、序盤からチームメートを乗せられた」と振り返った。「ウィグ(ウィギンズ)も良かったしね。試合前にコーチからステフとドレイモンドが出ないから、僕が主なボールハンドラーとしてプレーして、ウィグとチームを引っ張るように言われていた」

キャリア3年目のプールは、カリー、クレイ・トンプソン、グリーン、アンドレ・イグダーラなど王朝時代を築いた選手から、すでにポストシーズンで必要なことを教わっているともコメントした。「彼らから学んでいるのはレギュラーシーズンの14試合目や15試合目の心構えではなくて、プレーオフで必要なことだ。コーチからも、プレーオフ、NBAファイナルを見据えて指導していると言われた。チームとしてファイナルにたどり着くために何をすれば良いのか、どういうプレーをしたいのかが明確になっている。僕を導いてくれているコーチ、それからベテラン陣のおかげで良いプレーができているよ」

プールの実力もさることながら、ウォリアーズはカリーとグリーンがいなくても勝てるチームに成長した。早ければ来月末に復帰すると噂されているトンプソンが戻ったら、さらに選手層は厚みを増す。まだレギュラーシーズン日程の約5分の1を消化した段階だが、ウォリアーズの完成度は頭一つ抜け出している。