ニコラ・ヨキッチ

得点力不足に苦しむ中、守備で勝利「これがチームの現状」

現地6日にホームでロケッツと対戦したナゲッツは、エースのニコラ・ヨキッチが決勝ブロックを決めて1点のリードを守りきり、95-94で勝利した。

48分間を通して最大リードがロケッツの9、ナゲッツは8と2桁の点差が一度も生まれない大接戦、特に第4クォーターはほとんどの時間帯が1ポゼッション差で推移した。どちらもオフェンスに決め手がなく得点が伸びない終盤、アーロン・ゴードンが2本の3ポイントシュートを決めて残り51秒でナゲッツが逆転に成功した。

残り10秒から始まったロケッツのラストプレーでは、クリスチャン・ウッドとの連携からエリック・ゴードンがペイント内にアタックし、ナゲッツのディフェンス4人を引きつけてからジェイショーン・テイトにパスを送る。ゴードンが完全にナゲッツ守備陣を取った形だったが、ニコラ・ヨキッチはギリギリでゴードンの意図に気付いた。テイトが逆転レイアップを狙った瞬間、ゴール下のヨキッチがこれに反応して右手を伸ばし、シュートを止める。これで試合終了となり、ナゲッツが接戦をモノにしている。

ここまで4勝4敗と波に乗れないナゲッツは、これで何とか貯金1。1試合の平均得点100.7はリーグで下から4番目の数字とオフェンスで苦しんでおり、この試合も得点は伸びなかった。ここからのホーム5連戦で立て直したいだけに、幸先の良いスタートとなった。

試合後のインタビューに応じたヨキッチは、チームを救ったブロックショットについて「ゴードンに良いパスも通っていたし、テイトにも繋がった。僕はたまたまそこにいただけなんだ」と語る。「ジャンプはせずに手を伸ばしただけ。あれはブロックとは言わないんじゃないかな。指でボールを突っついた感じだよ」

ヨキッチと同じく、指揮官のマイケル・マローンも控え目で、劇的な勝利だったにもかかわらず「今は5勝4敗。これがチームの現状を物語っている。これからも努力して、毎試合で可能な限りベストなチームになりたい。そして正しい方向に向かって進んでいきたい」と語っている。