ステフィン・カリー

第1クォーターだけでフィールドゴール9本ノーミスの25得点

ウォリアーズのステフィン・カリーはトリプル・ダブル(21得点10リバウンド10アシスト)をマークして勝利に貢献した開幕戦後「全然ダメだった」と反省点を口にした。フィールドゴール21本中5本に終わったレイカーズ戦での悔しさを晴らすべく臨んだ2試合目のクリッパーズ戦、カリーは役者が違うところを存分に見せつけた。

第1クォーターだけでフィールドゴール9本ノーミスの25得点を記録すると、1ポゼッションゲーム(105-107)で迎えた勝負どころの第4クォーター終盤には超ロング3ポイントシュート、そして続けて右ウィングからもディープスリーを成功させた。そして勝負を決めるフリースローも確実に決めて115-113の接戦を制し、開幕連勝をチームにもたらした。

試合を通して13本中8本の3ポイントシュート成功を含む45得点10リバウンドを記録したカリーは、試合後『TNT』のインタビューに応じ「今日はチームとして正しいプレーができたと思う」とコメントした。「第1クォーターのプレー、競り合った後半、今日は何試合か分を経験したような試合だった。まだ2試合だけど、もっと改善できるところがある。それを勝った試合で学べたのは良かった」

「自分たちもチームの可能性に期待しているし、久々にファンが来場したホームで勝てたのもうれしかった。すごいエネルギーだったからね」

チームメートのドレイモンド・グリーンは、開幕2試合続けてチームを勝利に導いたカリーのパフォーマンスについて「驚くようなことじゃない」とコートでのインタビューで答えた。「素晴らしいプレーを期待してしまう自分がいる。試合に向けて彼が行っている準備を目にしているから、驚きはしない。それでも実際に目の当たりにすると、すごいことだなと思うよ」

ウォリアーズは、エースの活躍で開幕ダッシュへの足がかりをつかんだ。カリーは自身、グリーン、年末あるいは年始に復帰予定と言われるクレイ・トンプソンに次ぐ『第4の存在』について聞かれると「ウチには優れた選手が揃っている」と語った。

「ウチを見てくれればジェームズ・ワイズマン、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディーのように、コートでチームに貢献してくれる選手が揃っている。シーズンが進む中でチームとして成長していくし、オットー・ポーターJr.やネマニャ・ビエリツァもこのリーグで結果を残している選手で、開幕2試合でも存在感を発揮して、勝利に貢献してくれた。彼らのように経験豊富な選手は、昨シーズンのチームにいなかった。彼らを含めて、他の選手にもステップアップしてもらって、チームにとって攻守両面で欠かせない存在になってもらいたい。特に彼ら2人(ポーターJr.とビエリツァ)は、優勝レベルに到達する上で大きい」