ドレイモンド・グリーン

2015-16シーズンには3ポイントシュートを258本打って100本成功

ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンに続く存在ではあるものの、ウォリアーズのオフェンスにドレイモンド・グリーンは欠かせない存在だ。

近年は主にパサーとしての活躍が目立ち、カリーが中心の攻撃を回す潤滑油として機能しているが、数年前まで彼の『飛び道具』はチームにとって大きな武器の一つだった。

2014年からスターターに定着したグリーンは、それから2017-18シーズンまで年間200本以上の3ポイントシュート試投数を記録し、2014-15シーズンから2年続けて年間100本を超える成功数をマークしていた。2016-17シーズンからはその数字も徐々に落ち始め、昨シーズンは126本中34本の成功にまで減少し、キャリア最低の3ポイントシュート成功率(27%)に終わっていた。

昨シーズンのプレーイン・トーナメントで敗退した後、ヘッドコーチのスティーブ・カーはグリーンに以前のように3ポイントシュートを打つよう求めるとコメント。トレーニングキャンプとプレシーズンゲームでも、カーはグリーンに1試合2~3本の3ポイントシュートを打つよう伝えた。

グリーンは「自分はパスを優先するタイプだ。その方が楽しいし、パスが上手い方だと思うし、ウチのオフェンスの重要なパートでもあるから」と語りながらも、「打てる時は打つ」と、再び3ポイントシュートに意識を向けると語っていた。

その変化は、アメリカ代表として出場した今年の東京オリンピックから見られた。グリーンは、チームUSAでも守備で大きな存在だったが、大会中に3本の3ポイントシュートを放ち、そのすべてを成功させている。今年のプレシーズンゲームでも8本中3本を決めるなど、チャレンジを続けている。

グリーンは3ポイントシュートについて「良い感じで打てている」と語る。「時間をかけて練習してきたし、オリンピックでは機能していた。そのフィーリングを維持して、これからも打っていくつもりだ」

チーム内での役割が変化するとともに使われる機会が減っていった武器が、数年ぶりに『奥の手』として復活するかもしれない。