ステフィン・カリー

「全盛期を長く維持できると僕らに思わせてくれる」

ウォリアーズのステフィン・カリーは、2015年から4年続けてNBAファイナルでレブロン・ジェームズと対峙し続けた。両選手はNBAを代表するアイコン的な存在ながらも、33歳のカリーはレブロンより4歳若い。アスリートにとってこの年齢差は大きいはずだが、今年の12月に37歳になるレブロンは心身ともにほぼ衰えていない。それどころか、毎年のように修正される所属チームのプレースタイルに合わせて肉体をバージョンアップさせている。

現地8日の練習後、カリーは「彼が基準を作っている」と、『年齢は数字』を体現し、今も全盛期を維持できているレブロンについて語った。「彼は今シーズンが18年目かな? ファイナルに9年連続して出場するとか、そういう記録を成し遂げてきた人だから、全盛期を長く維持できると僕らに思わせてくれる。そのためには相当な努力が必要だし、特にオフシーズン中の意識の高さも必要になる。身体と心のケアもだし、コート内外でのバランスが肝心だよ」

カリーが言うように、現代の技術を駆使して適切なケアを施し、高い意識を持って取り組めば、レブロンのように30代後半になっても全盛期に近いパフォーマンスを持続できるのかもしれないが、誰にでもできることではない。また、カリーは長いレブロンの全盛期を表すエピソードも明かした。

「不思議な感じだけど僕が大学生の時に、彼はちょうどリーグでの全盛期に突入した時期だった。大学2年目の(NCAA)トーナメントの試合に彼が来たんだ。3年の時の試合も見に来てくれたよ。笑い話かもしれないけど、2008年に彼がサインしてくれたジャージーは、今もシャーロットにある両親の家に飾ってある。この13年から14年での出来事を考えると、不思議で仕方がない」