ラメロ・ボール

「彼の素晴らしい本能を奪うつもりはない」

2020年のドラフト全体3位でホーネッツに加入したラメロ・ボールは、昨シーズンの新人王を受賞した。

ラメロはアメリカの強豪大学からではなく、リトアニアのプロリーグ、そしてオーストラリアのNBLで経験を積んでからNBA入りを果たした。非凡なパスセンスを持ち、即戦力として期待されていた彼は、NBAキャリア1年目でレギュラーシーズン51試合に出場し、平均15.7得点、6.1アシスト、6.0リバウンドを記録している。

昨シーズンの開幕序盤はセカンドユニットとして出場していたラメロだが、テリー・ロジアーがケガをした影響で2月からは先発に据えられ、手首の骨折により離脱した3月の終わりまでの期間は、1試合平均20得点弱を記録し、6.2アシスト、5.8リバウンド、1.7スティール、そして3ポイントシュート成功率は42.6%を記録し、チームの期待に応えた。昨シーズン開幕前は「ラメロはパススキルはあるが他はNBAでは通用しない」といった意見もあったが、蓋を開けてみれば新人王受賞に相応しい結果を残した。

それでもホーネッツに目を向けると、シーズン中盤戦までは東カンファレンス上位につけていたが、終盤はケガ人が続出したことで失速し、2シーズン連続で東カンファレンス10位で終わっている。2019-20シーズンが23勝42敗で、昨シーズンは33勝39敗と勝ち星を増やしはしたが、次のステップに進むことはできていない。

もちろんチーム全体でレベルアップをする必要があるが、若く、そして司令塔を務めるラメロにはより成長が求められる。ホーネッツの指揮官ジェームス・ボレゴはラメロに大きな期待を寄せている。昨シーズンのラメロについてボレゴは「彼は本能的にプレーし、そして早い段階からチームの原則やコンセプトに基づいてプレーできていた。その点では、彼は称賛に値する」と振り返り、こう続けた。

「だが、バスケットIQは次のステップに行かなければいけない。私たちのシステムを吸収して使えるようになってほしい。彼は本能的にプレーしたいだろうが、今は我々のコンセプトにもっと適用していかなければいけないね」

「このチームはオフェンス面であらゆる才能を持っていて、その多くはラメロから始まるんだ。彼は素晴らしい本能を持っていて、勘も良いし、力もついてきている。勝利に繋がる時間とスコアの状況に応じた選択をすることが、彼の次のステップになる」

それでも、ボレゴは「彼の素晴らしい本能を奪うつもりはない」とも語った。「本能こそが彼の強みであって、それを教えるのは難しい。選手たちは彼をリスペクトしているし、信頼を寄せている。それに彼もこのリーグのポイントガードとしての責任を理解しているからね」