ザック・ラビーン

「球団はチームにとってベストだと思うことを実行した」

5年ぶりのプレーオフ進出を目指すブルズは、今オフにロンゾ・ボール、デマー・デローザン、アレックス・カルーソを獲得し、ザック・ラビーンを軸とするチーム強化に成功した。

実力と経験のある選手をロスターに加えられたのはプラスだが、今シーズンが契約最終年のラビーンとはまだ延長契約を結んでいない。本来ならばエースとの契約交渉は最優先事項で、新契約を結んでトレーニングキャンプを迎えたいところだが現時点で進展はない。

そのラビーン本人は「これはビジネスなんだ」と、自身の考えを『ESPN』に語った。「球団はチームにとってベストだと思うことを実行した。僕もチームにとって最良と思うことを続ける。今シーズンは僕だけでなく、チームの全員にとって重要なシーズンになる。勝てばすべてが解決されるさ」

昨シーズンのラビーンはキャリア初のオールスターに選ばれ、キャリアベストの平均27.4得点、5.0リバウンド、4.9アシストを記録。アメリカ代表として東京オリンピックにも出場し、金メダル獲得に貢献した。

ラビーンはオリンピック期間中にブルズとの契約について、こんな発言をしていた。「僕はリスペクトを求めている。自分の契約を上回るだけのことはやってきたし、シカゴに尽くしている。シカゴも好きだしね。僕が求めるのは、リスペクトだけだよ」

もしこのままブルズが延長契約を結ばずに来夏フリーエージェントになれば、ラビーンは他チームへの移籍を考えるかもしれない。もしくは今シーズン、ブルズが結果を残し、晴れて大型契約を勝ち取れる可能性だって十分にある。

つまり、本人のコメント通り「勝てばすべて解決される」ということなのだろう。今後もラビーンとブルズの話し合いの行方に注目したい。