フランク・ニリキナ

ニックスで伸び悩んだ若手有望株

マーベリックスがフランク・ニリキナと契約を結んだことを発表した。

ニリキナは2017年にドラフト8位指名を受けてニックスに入団したポイントガード。視野が広く、ウィングスパンもセンター並みで、19歳とは思えない落ち着いたプレーメークで1年目から20分を超えるプレータイムを勝ち取り平均5.9得点、3.2アシストとまずまずの成績を残した。しかし、飛躍を期待されたが、3シーズンで平均6得点、3アシスト前後と大きな成長は見せられず、昨シーズンはプレータイムが半減した。平均2.7得点、0.6アシストとキャリアワーストのシーズンを過ごし、フリーエージェントとなっていた。

マブスはエースのルカ・ドンチッチを擁し、クリスタプス・ポルジンギスとティム・ハーダウェイJr.ら中核をなす選手もいる。ディフェンスに定評のあるレジー・ブロックとスターリング・ブラウン、リバウンド力のある若手センターのモーゼス・ブラウンを新たに加えたが、プレーオフで勝ち進むにはドンチッチの負担を軽減する周りのプレーヤーのステップアップが必要となる。

バックアップガードにジャレン・ブランソンとトレイ・バークがいるため、ニリキナにとってはNBA生き残りを懸けたサバイバルが始まる。プロキャリアをスタートさせたフランスで2シーズン連続で最優秀若手選手賞を受賞し、東京オリンピックで銀メダル獲得と実績は十分。NBA5年目ながらまだ23歳と若いため、ドンチッチとの共闘やポジション争いによって、その才能が爆発する可能性は大いにある。