ドワイト・ハワード

現時点で30歳以下の選手は4名のみに

NBAではフリーエージェント市場が解禁されて以降、様々な球団が活発な動きを見せているが、中でも今オフ一番話題を集めているのはレイカーズだ。

レイカーズはウィザーズとのトレードでラッセル・ウェストブルックを獲得し、カイル・クーズマ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、モントレズ・ハレルを放出した。

そして、ウェストブルックの他にカーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ウェイン・エリントン、トレバー・アリーザ、ケント・ベイズモアといった5人のベテラン選手を獲得したことで、チームの年齢層が大幅に上がっている。

ベテラン選手を集めたレイカーズに対しては、長いレギュラーシーズンを戦い抜くことができるのか、といった声が上がっている。また、レイカーズの現状を表現する際に『old』という言葉が使われたり、『リタイアメント・ホーム』と揶揄されたりもしている。

この周囲の声に対し、2019-20シーズンの優勝に貢献し、昨シーズンはセブンティシクサーズでプレーして再びレイカーズに戻ってきたハワードは、「僕たちは戻ってきた。周りは僕たちのことを『年寄り』と言っているけど、僕はメディアに話す準備ができているよ。僕たちは『年寄り』なんじゃなくて、経験を積んでいるだけだ」と反応した。

確かに、レブロン・ジェームズ、カーメロ、アリーザ、マルク・ガソルの4人は36歳で、ハワードが35歳、ウェストブルックとベイズモアは32歳で、30歳以下の選手はアンソニー・デイビス(28歳)、ケンドリック・ナン(26歳)、マリーク・モンク(23歳)、テイレン・ホートン・タッカー(20歳)の4人のみで、現在のレイカーズの平均年齢は32.1歳と若くない。

それでも、これは単なる数字にすぎない。なぜなら、ブルズが1998年のファイナルでジャズをGAME6で破り、NBAチャンピオンになった時の平均年齢は31.7歳と、今のレイカーズと0.4歳しか変わらないからだ。この時のブルズは、マイケル・ジョーダンが35歳、ロン・ハーパーとビル・ウェニントンが34歳、そしてスコッティ・ピッペンとスティーブ・カーは32歳だった。

ハワードが「経験を積んでいるだけ」と語ったように、平均年齢が上がっただけでなく、それ以上に経験豊富なチームになったことは間違いない。もちろんケガなどの心配はあるが、NBAで優勝するためには若さでは補えない経験値も重要となってくる。新たな布陣で挑むレイカーズの新シーズンに注目だ。