クリス・ポール

試合後には恩師ウィリアムズと抱擁

現地13日にデンバーで行われた西カンファレンスセミファイナル第4戦、サンズvsナゲッツはクリス・ポールが37得点7アシスト、デビン・ブッカーが34得点11リバウンドでチームを引っ張り、サンズが125-118で勝利した。サンズは第1戦からの4連勝で2009-10シーズン以来のカンファレンスファイナル進出を決めた。

昨年のオフにポールが加わったチームは、予想を上回るほど変貌を遂げた。チーム再建を託され結果を残した指揮官のモンティ・ウィリアムズと、リーダーとしてチームを引っ張るポールは、試合終了後、コートで抱き合い勝利を喜んだ。

ポールは試合後、2015年に夫人を交通事故で亡くしたウィリアムズの過去について触れ「モンティは、多くの人ならカムバックできないような状況を乗り越えてきた」と、ホーネッツ(現ペリカンズ)時代からの恩師について語った。「メンタルのスタミナがすごい。バスケットボールにおいても、自分や家族にとって彼は大切な存在。モンティは、バスケットボールコーチ以上の存在なんだ」

ウィリアムズも「クリスは私のキャリア、人生においてとても大きな存在」と、教え子との関係について語った。「私の人生で一番辛かった時、彼がそばにいてくれた。私のキャリアハイライトの時も、彼がそばにいてくれた」

ロケッツに所属した2017-18シーズン以来のカンファレンスファイナルに出場するポールは、36歳になった今も自身を突き動かしているものに「競争」を挙げた。「誰のためでもなく、チームのためにやっている。まだまだ先がある。本当にうれしい。自分はバスケットボールのことしか知らない。フェニックスでプレーできるチャンスがあると知った時から、チームとして何ができるのか理解していた」

サンズは、カンファレンスファイナルでジャズvsクリッパーズの勝者と対戦する。ポールは「ちょっと休みが必要だね」と、試合後のインタビューで笑ったが、サンズの可能性について「先のことは分からない。ただ、ハードにプレーし続けるだけ」と答えた。そして、敵地にもかかわらず、まるでホームのように歓声を送ってくれたスタンドのファンに向かい「みんな、本当にありがとう! 僕の家族も観に来てくれたし、愛情しか感じられない」と、感謝を述べた。