クリッパーズ

指揮官「何より大事なのは、コンディショニングに集中すること」

昨シーズンに続いて今シーズンも優勝候補の一角に挙げられているクリッパーズは、今シーズンもプレーオフのファーストラウンドでマーベリックスと対戦する。

昨シーズンのシリーズでは、第4戦を終えて2勝2敗の五分だったが、第5戦からの連勝でクリッパーズが勝負をつけた。今シーズンもルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスが中心のマブスは簡単な相手ではない。もしマブスがシリーズの主導権を握れば、格上のクリッパーズが敗れる可能性は十分に考えられる。

その中でプレーオフで最大の敵はコンディショニングだ。長いレギュラーシーズンを終えたばかりで、どのチームにもケガ人はいる。それにプレーイン・トーナメントを回避できた上位6チームは、レギュラーシーズン最終戦からプレーオフ初戦まで約1週間も時間が空いてしまう。

休養に充てられるというメリットはあるにしても、試合勘が急速に鈍ってしまうリスクもある。今シーズンも優勝を逃せば、オフにチームを解体する可能性があるクリッパーズにとって、コンディショニングと試合勘はプレーオフを勝ち進む上で重要なファクターだ。

クリッパーズは現地17日をオフ日にし、18日からファーストラウンドに向けて練習を再開する。指揮官のタロン・ルーは「何より大事なのは、コンディショニングに集中することだ」と日曜の最終戦前に語っていた。

「フルコートを使って、5-0での練習やシュート練習を実戦のスピードで行う。シュート対決もやるだろうし、コンディショニングだけの日も設ける」

また、プレーオフでは精神的な部分も重要になる。昨年のクリッパーズは、ナゲッツとのカンファレンスセミファイナルで先に3勝を挙げて王手をかけながらも、第5戦から3連敗を喫して敗退した。

気の緩みと言えばそれまでだが、短期決戦では集中力をいかに維持するかが重要になる。その点ではシーズン途中にトレードで獲得したラジョン・ロンドの存在は大きい。セルティックスとレイカーズで優勝経験を持つロンドなら、少しでも緩んだ雰囲気を感じた場合にすぐに口に出して指摘し、チームを引き締めてくれるはずだ。

今シーズンのプレーオフでこそ、レイカーズとのLA対決を実現させたいところだ。プレーイン・トーナメントに回ったレイカーズがウォリアーズを破って第7シードでプレーオフに進出すればカンファレンスファイナルで、第8シードとなればカンファレンスセミファイナルで対決する可能性がある。

ファン待望のシリーズが見られるかどうか、今シーズンのプレーオフもクリッパーズに視線が注がれる。