ルディ・ゴベア

リーグ勝率トップのチームが、29位のチームに3戦全敗

ティンバーウルブズは4月24日にアウェーで、26日にホームでジャズと戦い、101-96と105-104で連勝を飾った。26日の試合では第4クォーター残り5.9秒の時点でジャズが1点をリードしていたが、ディフェンスの連係ミスを突いたディアンジェロ・ラッセルがイージーレイアップに持ち込み逆転。劇的な勝利を飾っている。

ウルブズがタイムアウトを取った後のリスタート。ゴベアはカール・アンソニー・タウンズをマークしていたが、スイッチしたタウンズが外に出て、そこにはマイク・コンリーが付いた。しかし、ゴベアもタウンズを追いかけ、ペイントエリアでラッセルが一人残ってパスを受けることになった。21得点11アシストのタウンズに最後のチャンスを託してくると考えすぎた結果だろうが、ラッセルがイージーレイアップを外すはずもない。

悔しい負けが多いシーズンだけに、タウンズはこの勝利を大いに喜んだ。「僕は試合を通してずっと厳しくマークされてきた。ジャズはディフェンスのゲームプランを完璧に遂行していたんだ。でも、ハーフコートで2人が僕を警戒したおかげで勝負を決めるレイアップが生まれた。何とも言えない気分の良さだよ」

「馬鹿みたいな失点だった。情けないよ」と、ラッセルをフリーにしてしまったルディ・ゴベアはうなだれる。「完全に僕のミスだ。マイクが外をケアしていて、僕はそれに気付くべきだった。映像を見返して、なんて馬鹿なんだろうと思ったよ。滅多にあることじゃないと思うけど、非は100%僕にある」

ジャズは連敗しても44勝17敗でリーグトップの勝率をキープしており、ウルブズは連勝しても18勝44敗でNBA30チーム中29番目。ジャズがシーズンスウィープを喫するとは誰も予想できなかっただろう。だからこそゴベアは「最後のディフェンスでのミスさえなければ勝っていた」と反省するが、「心配はしていない。140点も取られたら不安になるけど、そういうわけじゃないんだ。どのチームにも今日みたいなことは起こる」と自信を失ってはいない。

彼らが慌てずにいられるのは、今はドノバン・ミッチェルがケガで離脱しているからで、エースが戻ればこういった接戦での勝負強さは圧倒的に増す。コンリーも「僕らはまだ学んでいるところ。プレーオフに向けた良い教訓になったよ。大事なのは、今のうちに問題を解消しておくことだからね」と語る。レギュラーシーズンを通じて得た自信は、多少の負けでは揺らがない。ミッチェルの復帰はまだ1週間以上かかりそうだが、彼が戻ったところでジャズは最終調整に入る。