ドレイモンド・グリーン

「僕はコートに立ったら110%の力を発揮する」

ウォリアーズはナゲッツとの接戦を109-116で落とし、西カンファレンス10位へと転落した。

今シーズンのNBAは、昨シーズンと同様に『プレーイントーナメント』方式を起用。これにより、9位と10位のチームにもプレーオフに出場するチャンスがある。

ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは16得点10リバウンド8アシスト4スティールを記録し、攻守に奮闘したが試合には敗れた。試合後、『プレーイントーナメント』はモチベーションになるかどうかを問われたグリーンは「正直に言って、プレーイントーナメントの枠を争ってもモチベーションは上がらない」と答えた。

グリーンは決して『プレーイントーナメント』を否定しているわけではない。極度の負けず嫌いとして知られる彼の性格がこの発言を生んだのだ。「『プレーオフに行くためにはこの試合に勝たなければいけない』と思って試合に臨むことはない。僕はとにかく負けるのが嫌で、コートに立つと勝ちたくなるんだ」

ウォリアーズで3度の優勝を経験し、常勝チームへと成長したチームの中心にいたグリーンにとっては、勝利に勝るモチベーションはないと言う。「僕は負けず嫌いで、だからこそすべての試合に勝ちたいと思っている。プレーインではなく、それが自分のモチベーションになっているんだ」

西カンファレンスの順位争いは激しさを増し、9位のグリズリーズから12位のペリカンズまでのゲーム差は1.5と、どこがプレーオフに出場してもおかしくない状況だ。グリーンは「プレーオフの戦いは確かにモチベーションが上がる」と語ったが、その前哨戦であるプレーイントーナメントでは気持ちが高まることはないと主張を貫く。

「プレーイントーナメントであろうとなかろうと、僕はコートに立ったら110%の力を発揮するつもりだ。それは今日も明日も、1カ月後も2カ月後も2年後も変わらない。それが現実だ」

グリーンの原動力となっているのは負けず嫌いという強い気持ちに加え、痛みに耐えながら出場を続けているステフィン・カリーの存在もあるだろう。カリーは3月17日のロケッツ戦で尾てい骨を打撲。その後5試合を欠場している間にチームは4連敗を喫し貯金を失った。前節のブルズ戦で復帰したカリーは32得点を挙げて連敗をストップさせ、今回のヒート戦でもゲームハイの36得点を記録しチームを牽引した。

勝ちたい気持ちが空回りして、敗戦に直結するテクニカルファウルをコールされたこともある。それでも、グリーンの持つ勝利への執念は頼もしくもあり、ウォリアーズがプレーオフへ進出するためには必要な要素だ。