ジャマール・マレー

ポーターJr.も「ファンが戻ってきてくれただけでうれしい」

ナゲッツが東地区首位を走るセブンティシクサーズをホームに迎えた一戦。序盤からジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.が3ポイントシュートを沈めリズムに乗ったナゲッツは第1クォーターを44-22と圧倒。後半に入り、セカンドユニットが奮起したシクサーズに詰め寄られたが、二コラ・ヨキッチが要所を締め104-95で逃げ切った。

ナゲッツはマレーが5本の3ポイントシュート成功を含む30得点を記録し、6リバウンド4アシスト3スティールとマルチな活躍を見せた。また、ポーターJr.も5本の3ポイントシュートを沈めて27得点、ヨキッチが21得点と主力の3選手が揃って20得点以上を記録した。

ナゲッツはこの日、昨年のシーズン中断以降で初めてアリーナに観客を入れてプレーした。観客はナゲッツのオーナーを務めるクロエンケスポーツ&エンターテイメントの従業員や新型コロナウイルスとの戦いの最前線にいる医療従事者で構成されていた。

マレーは医療従事者の観客に感謝を示すとともに、ファンの前でプレーできたことを喜んだ。「彼らがいたからこそ、僕たちの世界が変わったんだ。彼らが会場に戻ってきてくれて良かった」

マレーに次ぐ27得点を挙げたポーターJr.も「とても楽しかった」と語った。「観客からのエネルギーが恋しかった。これまでは自分たちでエネルギーを作り出さなければいけなかった。ファンが戻ってきてくれただけでうれしい」

また、指揮官のマイケル・マローンも同様の感謝を示し、エールを送った。「医療の第一線で働く人々を招待することは、非常に素晴らしいことだ。新型コロナウイルスは都市や州、国、そして世界中にダメージを与えている。最前線で働く人々はこうしたあらゆるダメージと戦うために、日々努力している」

前半を大量リードしてローカールームへと引き上げようとした際、観客はヨキッチに向けて『MVPのチャント』を送った。今日の勝利でナゲッツはトレイルブレイザーズを0.5ゲーム差で抜き、西カンファレンス5位に浮上した。待ちに待ったファンの声援を力に変え、今後もナゲッツは上昇を狙う。