サンズ

ロード3連戦を全勝で終える

現地3月2日、サンズがレイカーズを114-104で下して、西カンファレンス2位に浮上した。

レイカーズは故障中のアンソニー・デイビスに加え、カイル・クーズマも右足の踵を痛め、マルク・ガソルは新型コロナウイルスの健康安全プロトコルにより欠場。前半を終えた時点で2桁を追いかける展開となり、これではレブロン・ジェームズが38得点5リバウンド6アシストと奮闘しても、好調のサンズに追いつくのは難しかった。

それでもサンズもゲームを通して順調だったわけではない。25分のプレータイムで17得点を挙げてオフェンスを牽引していたエースのデビン・ブッカーが、70-65とサンズの5点リードで迎えた第3クォーターの残り7分で、一度に2度のテクニカルファウルで退場となった。このフリースローをレイカーズに決められ2点差まで詰められたが、その後もクリス・ポールが冷静なゲームメークを見せるとセカンドユニットのダリオ・シャリッチが得点だけでなく、ディフェンスを引き寄せて味方のシュートチャンスを作りだすなどし、後半だけで13得点2アシストを挙げる活躍で勝利に貢献。サンズはこれでロード3連戦を全勝で終えた。

サンズの指揮官モンティ・ウィリアムズは、ブッカーを欠いても王者レイカーズにリードを許さずに戦えた要因をこう語った。「デビンのような選手がプレーできなくなった時、他の選手は逆に自信をつけることができる。ましてやこういうロードゲームの最終試合ともなれば、より力を発揮できるものさ。今日は良いバスケットができたけど、それ以上にチームは自信をつけることができた。たとえデビンやクリスがいなくても、ロードで自分たちのバスケットができるという自信をね」

また、19得点6リバウンド5アシストを記録したミケル・ブリッジズはブッカーの退場について「僕たちはナーバスにならなかった」と振り返った。「試合は終わっていないから、他のチームメートのためにも頑張らないといけなかった。エースがいなくなったわけだけど、僕たちは道を外さずに最後まで戦い続けた。素晴らしいロードトリップだったし、今はいい気分だよ」

サンズは戦績を23勝11敗とし、1位のジャズまではゲーム差3.5となった。怒涛の追い上げを見せるサンズから目が離せない。