千葉ジェッツ

千葉は4選手が15得点以上挙げるバランスの良いオフェンスを展開

千葉ジェッツvs広島ドラゴンフライズのGAME1。ディフェンスからリズムをつかんだ千葉が主導権を握り、108-88で勝利した。

千葉は固いディフェンスからリズムをつかむ。ローテーションやスイッチの連係部分を徹底することで、広島にズレを作らせず時間を消費させる。タフショットを打たせては、ディフェンスリバウンドからのトランジションでアウトナンバーを作り簡単に得点へと繋げていく。また、広島の大黒柱であるグレゴリー・エチェニケに対しては、ジョシュ・ダンカンやギャビン・エドワーズが身体を張って守り、他のメンバーもタイミング良くカバーに入ることで自由を与えず、前半を9得点に抑えた。

オフェンスでもピック&ロールやキックアウトなど、人とボールが連動して動くことでフリーでシュートを放っていく。広島のチェンジングディフェンスに対しても、冷静に対応して死角であるコーナーからの3ポイントシュートを沈めてリードを広げた。途中で広島がペースをつかみそうになっても、富樫勇樹が会場を沸かすようなビッグプレー、そしてボールをプッシュすることで速い展開に持っていき、広島の流れを断ちきっていく。後半に入っても千葉の勢いは止まらず、特に富樫は前が空けば迷うことなくシュートを放ち、4本の3ポイントシュート成功を含む20得点と8アシストを記録してオフェンスを牽引した。

一方の広島は、今回の中断期間中に指揮官交代を選択して出直しを図ったが、攻守ともにコミュニケーションミスが目立つ。試合中盤では田中成也が攻守に渡るハッスルプレーを見せ、第3クォーターには3ポイントシュートに当たりの出たトーマス・ケネディが14得点を奪うなど反撃もあったが、個々の奮闘に留まりチームとしての勢いに繋がらない。

こうして、第1クォーターから2桁のリードを奪った千葉が108-88で勝利した。千葉はセバスチャン・サイズが26得点11リバウンド、ジョシュ・ダンカンが16得点10リバウンドのダブル・ダブルを記録し、ギャビン・エドワーズも18得点を挙げた。チームのリバウンド数を34-26とし、セカンドチャンスポイントでは16-8と圧倒。インサイド陣がリバウンドで奮闘し、セカンドチャンス、サードチャンスに繋いでいった。