ドレイモンド・グリーン

2点リードの残り9.3秒で退場、ここから逆転負け

現地20日に行われたウォリアーズvsホーネッツの一戦は、テリー・ロジアーのブザービーターによりホーネッツが102-100で勝利を収めた。

勝敗を分けたポイントは、ドレイモンド・グリーンの退場処分だ。試合終盤のジャンプボールの後、ゴードン・ヘイワードがボールを手に収めた時点でホーネッツがタイムアウトを要求し、これが認められた。その直前に同じようなシチュエーションでウォリアーズのタイムアウトが認められなかったこともあり、グリーンは判定に激怒。ホーネッツの選手と審判に詰め寄り、2度のテクニカルファウルを続けてコールされて退場となった。

この時は第4クォーター残り9.3秒、ウォリアーズは100-98でリードしていた。もしグリーンが冷静さを保っていれば、残り9.3秒を守っていればウォリアーズが逃げ切っていたかもしれない。

グリーンが試合中に我を忘れるほど激怒したのは、今回の試合に限ったことではない。こうした話題になると必ず思い出されるのは、レブロン・ジェームズを擁するキャバリアーズと対戦した2016年のNBAファイナル第4戦に起こった出来事だ。

第4戦の試合終盤、レブロンとの接触でコートに倒れたグリーンは、直後に自分をまたいで行こうとしたレブロンに手を出した。プレーオンのまま両者はゴール下でリバウンドを争い、そのまま小競り合いに発展した。このシーンを調査した結果、グリーンには危険行為や非紳士的プレーを意味するフレイグラントファウル1が科されることに。グリーンは同年のプレーオフで4度目のフレイグラントファウルを科され、累積によるペナルティで第5戦で出場停止処分を受けることとなった。

もしグリーンが3勝1敗で王手をかけた第5戦に出場していたら、キャブズがファイナル史上初となる1勝3敗からの大逆転優勝を果たすことはなかったかもしれない、という意見はいまだに聞かれる。それだけの影響力を与える存在だからこそ、感情の抑制が求められる。

ホーネッツ戦後、ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーは、「彼は一線を越えた」とグリーンに苦言を呈した。「彼の情熱、エネルギーがなければ今日の我々はない。だからと言って、彼に一線を越えるライセンスを与えているわけではない。彼自身も、そのことを理解している」

カーによれば、グリーンは試合後に自らの非をチームメートに謝罪したそうだ。またカーとグリーンと個人的に話し合う予定と語った。