ジャマール・マレー

フィールドゴール成功率は驚異の84%

ナゲッツのジャマール・マレーがキャバリアーズ戦でNBA史上に残る快挙を達成した。

マレーは8本の3ポイントシュート成功を含む、フィールドゴール25本中21本を成功させ50得点を記録。120-103の勝利に大きく貢献するとともに、フリースローなしで50得点を挙げたNBA初の選手となった。

指揮官のマイケル・マローンも84%という脅威のシュート成功率に注目し、マレーを称賛した。「私は長い間このリーグにいて、多くの偉大な選手を見てきたし、50点を記録する試合を何度も見てきた。彼のようにここまで効率的に50得点を挙げるのは本当に素晴らしいことだ」

レギュラーシーズンの得点でキャリアハイを更新したマレーだが、昨シーズンのプレーオフで50得点を2度記録した。通算3度目の50得点超えはナゲッツのフランチャイズ史上最多となった。

史上初となる記録を達成したマレーだが、試合直後には自分が成し遂げたことの大きさに気づいていなかった。そして、「ただ自分のシュートを決めただけさ。歴史を作れたのは良かった。最高のスタッツになったね」と涼しげな表情で答えた。

キャブズは守り方を変えるなど策を講じたが、マレーが「問題なかった」と語ったように最後まで機能しなかった。キャブズの指揮を執るJB・ビッカースタッフも「マレー以外の部分では、我々は正しいプレーをしていた」と語り、マレーを止められなかったことが敗因と認めた。

マレーが偉業を達成しただけでなく、大黒柱のニコラ・ヨキッチは16得点12リバウンド10アシストを記録し、自身の誕生日をトリプル・ダブルで祝った。ヨキッチの陰に隠れ、昨シーズンのようなインパクトを残せていなかったマレーだが、2人が中心選手だということを再認識させられる試合となった。