渡邊雄太

出場時の得失点差は-10

ラプターズvsティンバーウルブズの一戦。昨日のバックス戦で復帰を果たした渡邊雄太は11分間のプレータイムを与えられたが、シュートを1本も打てず、さらに豪快なダンクを食らうなど思うような活躍ができなかった。

渡邊は第1クォーター残り3分37秒、12点リードの場面で早速コートに送り出されたが、ボールが落ち着かず単発なシュートが続いたオフェンスに絡むことができなかった。対人ディフェンスでは安定したパフォーマンスを見せたものの、スイッチする場面で連携が取れずイージーシュートを許す場面も見られた。

第3クォーター残り4分に再び出番が回ってきた渡邊は素早いローテーションと正確なポジション取りで24秒バイオレーションを誘発。安定したディフェンスを見せていたが、シュートチェックに行った際に身体がぶつかってしまい、3ポイントシュートのファウルを犯してしまった。

チームは特にこのクォーターのファウルの判定にフラストレーションを溜めていて、フレッド・バンブリートとノーマン・パウエルが立て続けにテクニカルファウルをコールされた。攻守ともに噛み合わないラプターズは約6分間で0-16と失速し、渡邊が与えたフリースローで逆転を許した。

さらにクォーター終盤には、アンソニー・エドワーズのドライブに対し、アーロン・べインズの代わりに渡邊がヘルプに向かうも、シュートブロックの上から豪快なダンクを叩き込まれ、ファウルもコールされた。

ラプターズは第3クォーターラスト8分23秒間でフィールドゴール成功なしの1点と沈黙。その後、渡邊に出番はやってこなかったが、チームは終盤にディフェンスが機能し、テレンス・デイビスの3ポイントシュートが決勝点となって、86-81で勝利を収めた。

渡邊は11分間の出場で2リバウンドを記録。流れが悪い時間帯に起用されたこともあり、出場時の得失点差は-10と厳しい結果に終わった。安定したディフェンス力はすでに証明されているだけに、あとはオフェンスで存在感を見せる必要がある。シュートアテンプト数を増やし、悪い流れを変えるゲームチェンジャーとなれるか。今後の奮起に期待したい。