ディアンドレ・ジョーダン

「さらに上を目指すには、チームが一丸となって進まなければいけない」

3連敗中だったネッツは、現地2月10日のペイサーズ戦に104-94で勝利した。

前日のピストンズ戦では、第1クォーターだけで相手に38点を許してリードを広げられ、ネッツの選手は早々に心が折れてしまい111-122で敗れた。また、試合中にはベテランのディアンドレ・ジョーダンが不甲斐ないパフォーマンスに苛立ち、ジェームズ・ハーデンと意見をぶつけ合う場面も見られた。

ペイサーズ戦まで7試合続けて対戦相手に100点以上を奪われたネッツだったが、この日は前半の失点をわずか30(第1クォーターは18、第2クォーターは12)に抑え、ディフェンスで勝利を引き寄せた。

試合後のコートインタビューに応じたジョーダンは「これまでやられ続けてきたから、締めるべきところを締めたかった。ウチにはスコアラーとプレーメーカーは揃っているけど、守備でもしっかりしたプレーが必要だ。これからも堅い守りを維持したい」と語った。

指揮官のスティーブ・ナッシュは、この試合で12得点13リバウンド3ブロックを記録したジョーダンを「昨日の試合から見事に立ち直ってくれた」と称えた。またナッシュは、同じくベテランのジェフ・グリーンがロッカールームでチームをまとめたことを明かしている。

「昨日の試合後、ジェフ・グリーンが選手たちに話をした。彼は今日の試合でも、第2クォーターでペイサーズにランを決められた後、ベンチで選手に声をかけていた。彼は経験豊富な選手で、選手たちからも尊敬され、慕われているよ」

「ただ、彼だけではなくて、他の選手にも立ち上がってもらう必要がある。試合によって、チームを目覚めさせる役割を担う選手は変わる。声でまとめてくれる選手もいれば、プレーで引っ張る選手だっている。これからさらに上を目指すには、チームが一丸となって進まなければいけない。そういう意味では、ジョーダンも素晴らしかった。オールスターレベルのセンターとして見せた彼のパフォーマンスこそ、勝因の一つだ」

リーグトップクラスの攻撃力を誇るチームが、ペイサーズ戦のように集中してディフェンスに意識を向けられれば、勝利は自然とついてくる。