デイミアン・リラード

「やらないといけないことだってある」

レブロン・ジェームズやヤニス・アデトクンボといったNBAを代表するスター選手が来月にアトランタで予定されているオールスターゲーム開催に反対意見を出したことで、球宴開催の意義が問われ始めた。

厳しい安全衛生プロトコルを敷いても新型コロナウイルス検査で陽性反応者が出てしまっている現状を鑑みると、この時期のオールスターゲーム開催は無理があるという意見は正しいかもしれない。さらに、昨シーズン終了から今シーズン開幕までのオフとプレシーズンの期間が短かったこともあり、選手たちは心身ともに疲弊しきっている。オールスターゲームを開催してコロナ感染を拡大するリスクは避け、少しでも選手たちに休みを与えて後半戦に備える方が良い、というのが反対派の意見だ。

そんな中、トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、基本的にリーグの判断に従うという中立派だ。今年の1月に婚約者との間に双子が生まれたばかりの彼は、オールスターゲーム開催に関して意見を求められた際に、「もし休みを与えられるのなら育児を手伝う」と語った。

「多くの選手がオールスターゲーム開催に難色を示しているようだね。理解はできるよ。もしリーグが開催を取り止めるのなら、僕はそれで構わない。今は厳しいプロトコルの影響で家族に会えていないし、フィアンセが双子を出産したばかりだから、家族は僕に家にいてほしいと思っているだろうからね」

そして、もしリーグが予定通り3月7日にオールスターゲームを開催すると判断しても、それに従うと答えた。そこには、NBAトップ選手が受けている厚待遇に伴う責任があるからだと彼は言う。

「もしリーグが開催を決めても受け入れる。これは自分たちの仕事だし、僕たちは大金を得ているのだから何かを犠牲にしないといけない。やらないといけないことだってあるんだよ。放送局が開催を求めているのかもしれない。僕たちが開催に難色を示すことで影響はある。それは、選手にとってもネガティブなことになる可能性だってある。僕は開催するにしても、取り止めるにしても、どちらでも構わない」