ステフィン・カリー

指揮官は「理解できないほどにすごい」と絶賛

ウォリアーズのステフィン・カリー は、現地6日に行われたマーベリックス戦でキャリアで2番目に多い57得点を決めたにもかかわらず、個人のパフォーマンスを手放しで喜べなかった。それはカリーが11本(19本中)の3ポイントシュートを含む57得点と爆発しても、チームは132-134で敗れたからだ。

カリーはおよそ1カ月前のトレイルブレイザーズ戦でキャリアハイの62得点をマークした。ブレイザーズ戦と同じように、自由自在にシュートを決めたプレーについて「リズムに乗れている時はもちろん気分は良いよ。タフなシュートであっても、相手のヘルプディフェンスがどの位置から来るか見えていたし、自分のスポットを取ってシュートを打てた。今日はアグレッシブにやれた。しっかり見えていれば、シュートは決まってくれる」と語った。

素晴らしいパフォーマンスを見せ「今日はそういう夜だった」と自身のプレーを振り返ったが、やはりチームの勝利を最優先するカリーは「今は複雑な気分」と肩を落とした。

ウォリアーズのヘッドコーチ、スティーブ・カーは、カリーのプレーを「理解できないほどにすごい」と絶賛した。

「彼が決めたシュートはとてつもなく難しい。それを簡単にやってのける。今日以上の彼は見たことがないね。もちろん、彼はシーズンMVPを2度受賞し、優勝も3回成し遂げているが、今日のような彼を見たのは初めてだ。とても力強かった。今までと同じように素晴らしいシューターなのは変わらないが、今日はこれまでよりも力強さを感じた。彼のショットメークは、理解できないほどに素晴らしい」

カリーの圧倒的なパフォーマンスをもってしても勝てなかった理由は、マブスのエース、ルカ・ドンチッチにあった。ドンチッチはキャリアハイに並ぶ42得点に加えて7リバウンド11アシストを記録して勝利を引き寄せた。ただ、ドンチッチはカリーとの対戦で、忘れかけていた大切な感情を思い出したようだった。

ドンチッチは「ステフは素晴らしかった。全部のシュートが決まるかと思った。ステフとの対戦は楽しい。以前の自分のように、楽しみながらプレーしないといけない。試合は楽しむものだからね」