フリオ・ラマス

強豪国と同組の結果を受け「目標は『1勝』を勝ち取ること」

オリンピックの組み合わせ抽選を終えて、5人制男子の日本代表チームを率いるフリオ・ラマスがコメントを発表した。

「ドローを終え、先のワールドカップのファイナリスト2チーム(スペイン、アルゼンチン)と対戦することも決まり、気持ちが高ぶっています。もう一つの相手は今後の最終予選次第ですが、いずれにしても、それらの強豪国に対して恐れるのではなく、いま我々ができるベストの挑戦をして、我々にとって最高の結果を得たいと思っています」

「目標は『1勝』を勝ち取ること。オリンピックで運よく勝てるということはなく、特に日本の現状においては、パーフェクトな試合をしなければ勝利は得られません。1日1日の挑戦を積み重ね、勝つための周到な準備をして大会に臨めるようにしていきたいと思います。自分たちの手で、日本男子バスケットボールの歴史を変えたいです。余談ですが、母国・アルゼンチンと同組になったことは、ちょっと妙な気分ですね。できれば、同組ではやりたくなかったです(笑)」

日本が入ったグループCはスペイン、アルゼンチンと優勝候補の強豪2チームに、世界最終予選リトアニア会場の勝者が居並ぶ。日本はホスト国ではあるが、これまではアジアも勝ち上がれずにいた立ち位置であり、世界の勢力図を知るラマスは『1勝』を目標に掲げる。Bリーグがスタートしたのは2016年秋。その前に行われたリオ五輪の世界最終予選で日本代表は完敗を喫し、リオへの出場権を逃している。それを考えれば、今回の『1勝』は弱気な目標ではない。とはいえ、この4年間、そしてコロナで延期になった1年も含めて日本の男子バスケの成長は著しい。国内リーグの成長に加え、渡邊雄太に八村塁と2人もの選手がNBAで活躍するようになった。

この良い流れを確かなものにし、さらに引き上げるためにも、東京オリンピックでの『1勝』を見事モノにしてもらいたい。