サンロッカーズ渋谷

滋賀のジョーダン・ハミルトンを6点に抑える

サンロッカーズ渋谷vs滋賀レイクスターズの第1戦。攻めのディフェンスで勢いをつかんだSR渋谷が81-68で滋賀を下し、連勝を7に伸ばした。

18-15とSR渋谷のリードで迎えた第2クォーター。SR渋谷はディフェンスの強度を一段上げ、前線からより強いプレッシャーをかける。ハーフコートに入っても全員がハードに守ることで、滋賀に簡単にはパスを出させずに、ペイントエリアにボールを入れさせない。特に、滋賀の得点源であるジョーダン・ハミルトンに対しては、ライアン・ケリーが激しく当たり、他のメンバーもしっかりとカバーに入ることで前半を2点に抑えることに成功した。こうしてSR渋谷は、前半だけで10スティール、そして14本のターンオーバーを滋賀から誘発してリードを2桁に広げた。

37-25と渋谷の12点リードで迎えた後半。ここから滋賀の時間帯となる。前半はSR渋谷のプレッシャーに圧倒され、なかなかボールが動かなかったが、前田怜緒が攻守に渡りハッスルすることでチームに勢いを与える。前田だけでなく、アンガス・ブラントのインサイドプレーや狩俣の3ポイントシュートで連続10得点を挙げ、開始3分で2点差まで詰めた。

それでもSR渋谷は滋賀の連続得点に焦ることなく、インテンシティの高いディフェンスを継続。タフショットを打たせては速攻に繋げるなど崩れず、連動したチームオフェンスで再び突き放した。

54-43で迎えた最終クォーター。SR渋谷は速いパス回しとキックアウトで滋賀のゾーンディフェンスを攻略し、このクォーターだけで3ポイントシュートを9本中5本成功させる。対する滋賀は、ジョナサン・オクテウスがこのクォーターだけで15得点を挙げたが、他の選手の得点が伸びずに点差を縮めるまでは至らず。こうして81-68でSR渋谷が勝利した。

SR渋谷は15スティールを記録し、ターンオーバーから19得点を奪うなど、持ち味である激しいディフェンスで勝利をつかんだ。平均21.1得点のハミルトンを6得点に封じ、伊佐勉ヘッドコーチも「多くの時間でライアン・ケリーがマッチアップしていましたが、ほぼパーフェクトで守れていましたし、周りのヘルプも良かったと思います」と、ディフェンスへの手応えを語った。