ビクター・オラディポ

「俺たちは偉大なチームになろうとしているんだ」

ジェームズ・ハーデンを中心とする4チーム間トレードにより、ロケッツへ移籍したビクター・オラディポがブルズ戦でデビューを飾った。

最終クォーター残り2分を切った場面で、オラディポが3ポイントシュートを沈め、ロケッツは3点差まで迫ったが、33得点を許したザック・ラビーンやラウリ・マルッカネンに突き放され、120-125で敗れた。

試合には敗れたものの、オラディポは4本の3ポイントシュート成功を含むチームハイの32得点9アシスト2スティールを記録し、ケガをする以前のような爆発的なオフェンス能力を見せた。また、デビュー戦での32得点はロケッツのフランチャイズ史上2番目に多い得点となり、完全復活を印象付けた。

オラディポは試合後、ロケッツが持つ可能性を実感しポジティブな言葉を並べた。「ロケッツにはこれまでよりも良い日々が待っている。僕はその特別な日々を作る一部になれることを楽しみにしているんだ」

オラディポはサンダーから移籍したペイサーズでMIPを受賞し、オールスターにも2度選出されるなど、チームの顔へと成長した。しかし、2018-19シーズンに右足大腿四頭筋腱断裂の重傷を負い、昨シーズンに復帰を果たすも、以前のような高パフォーマンスを発揮できずにいた。こうした状況の中、復帰初戦で全盛期のようなプレーを見せたオラディポに対し、指揮官のスティーブン・サイラスも高い評価を下し、次のように語った。

「彼はチームで一番のスコアラーになれるし、チームメートのためにプレーをしたり、ディフェンス面でも貢献できる。彼が何をできるか、彼と何ができるかを考えるだけで興奮しているよ」

ロケッツはジョン・ウォールが膝の痛みで欠場となり、オラディポもチームと合流したばかりという状況で接戦を演じた。この試合はロケッツが持つポテンシャルの高さを証明することにも繋がり、オラディポはあらためてチームに自信を深めた。

「僕たちは良いチームになろうとしていない。偉大なチームになろうとしているんだ。僕たちにはそうするだけの能力があるし、そのための戦力も、コーチもいる。今は毎試合、毎ポゼッションで行動し続けることがすべて。それがこのチームのメンタリティなんだ」

https://twitter.com/HoustonRockets/status/1351372422348464128