ルカ・ドンチッチ

指揮官も「勝利が伴わなければ、彼は満足しないだろう」

マーベリックスのルカ・ドンチッチは、現地1月17日のブルズ戦で36得点16リバウンド15アシストを挙げ、NBAキャリア通算29回目となるトリプル・ダブルを記録した。

これにより、NBAトリプル・ダブル通算記録でマイケル・ジョーダンの28回を抜き、リーグ15位に浮上。それだけでなく35得点15リバウンド15アシスト超えを記録したNBA選手は、これまでにオスカー・ロバートソン(5回)、ウィルト・チェンバレン(1回)、ジェームズ・ハーデン(1回)のみ。ドンチッチは彼らに続く4人目の選手となり、さらに最年少での達成を成し遂げた。

ドンチッチはNBA史に残る記録を達成したものの、チームは101-117で敗北。ドンチッチは前半だけでフィールドゴール18本中11本を成功させたが、「前半で30点も取っていたから少しセルフィッシュになってしまって、後半は酷いプレーだった」と振り返った。「後半はもっと上手くやらなければいけなかった。僕らしいプレーができなかったし、この結果は僕の責任だ。もっとチームが良くなるようにプレーしなければいけない」

マブスの指揮官リック・カーライルは「彼のスタッツは目を見張るものがある。36得点16リバウンド15アシストは驚異的な数字だよ」と称えたが、「それでも勝利が伴わなければ、彼は満足しないだろうね」と続けた。「我々は今、マーベリックス史上、最も難しいと言える7日間の試合日程に入っている。個々のスタッツは印象的だが、試合に勝つための努力をしないといけない」

現地1月14日のホーネッツ戦でケガから復帰を果たしたクリスタプス・ポルジンギスは、この試合で20得点8リバウンド2ブロックを記録し、徐々に調子を上げている。しかし、試合では敗れたため、「僕たちのパフォーマンスにはみんなガッカリしたと思う」と、ドンチッチと同様に反省を語った。「僕たちはコート上で正しいプレーをしたいと思っている選手がたくさんいる。だけど、バスケットはチームで戦うスポーツだ。お互いのエネルギーをフィードバックできるように、仲間のためにプレーする方法を見つけなければいけない」

マブスはバックスとブルズに敗れ、現在2連敗中だ。次戦はラプターズとの戦いになるが、個々の力をいかにチームプレーに繋げることができるかが勝利への鍵となる。