渡邊雄太

スイッチとローテーションを繰り返す守備で欠かせない選手に

ラプターズは昨日のホーネッツ戦に116-113で勝利し、戦績を4勝8敗とした。

渡邊雄太は約4分の出場に留まり、大きなインパクトを残すことはできなかったが、ノーマン・パウエルが24得点、クリス・ブーシェイが20得点を挙げるなど、他のセカンドユニットの活躍が目立ち、接戦をモノにした。

ラプターズは持ち味のハードワークとスイッチディフェンスが機能せず、エースのパスカル・シアカムの不調が響き、黒星が先行している。直近の5シーズンすべてで50勝以上を挙げているチームにとって、スタートダッシュに失敗したと言わざるをえない。それでも、万能性を持った渡邊やブーシェイがプレータイムを伸ばしているように、ベンチメンバーのローテーションディフェンスが機能し始め、チームは調子を上げている。

渡邊はここまで7試合に出場し、平均11.0分のプレータイムで2.0得点、3.0リバウンド、0.9ブロックを記録。この数字が示すように、特にディフェンス面での貢献度は高く、3ポイントシュート成功率も44.4%とキャリアハイをマークしており、存在感を増している。指揮官のニック・ナースは「自分がどこにいるべきなのかを理解している。常に動き回り、相手に対して手を上げるなど、積極的にチームに貢献している。とても賢い選手」と評価し、カイル・ラウリーも「コート上では常に最大限のエナジーを出してくれる」と称賛している。

ラプターズはトレイルブレイザーズ戦とウォリアーズ戦を1点差で落としたように、接戦で勝ち切れない試合が続いていたが、ホーネッツとの連戦は2試合とも3点差での勝利と勝負強さが戻り、今シーズン初の連勝を記録した。

明日はルカ・ドンチッチを擁し、クリスタプス・ポルジンギスが復帰したマーベリックスと対戦する。渡邊の活躍と、東の強豪としての姿を取り戻すラプターズに期待したい。