辻直人

「一発勝負をなんとしても勝ち取りに行きたい」

今日は天皇杯第3次ラウンドの4試合が行われる。第3次ラウンドまで勝ち進んだ8チームはB1で勝率5割以上を記録している強豪のみとなった。

川崎ブレイブサンダースは一昨年に天皇杯3連覇を達成した千葉ジェッツとの対戦が待ち受けている。欠場者を多く抱える中、昨年の天皇杯決勝で多大なインパクトを残した辻直人は「準備はしてきたので、それを40分間出せるかどうかだと思います」と決戦に向けて意気込みを語った。

「自信は持ちつつ相手の全員強みを消して、自分たちの強みをすべて出すことだけを考えたいです。そうすれば必ずいい方向につながると思っています。自分たちを信じて、一発勝負をなんとしても勝ち取りに行きたいと思います」

レギュラーシーズンの成績は川崎が17勝10敗で千葉が22勝5敗と、数字だけを見れば川崎の苦戦が予想されるが、1度あった直接対決では川崎が勝利している。辻は「千葉には1回勝っていますが、明日はどうなるかわかりません」と警戒しつつ、タイトル獲得への強い思いを示した。

「去年の悔しさはもちろん、ここ数年タイトルを取れていないので、まずひとつ目の天皇杯というタイトルを獲る上での一歩目、準々決勝で結果を出して、準決勝、決勝と進んでいき、リベンジしたいと思います」

年明けから好調を維持しているパブロ・アギラールは、辻と同様に千葉のトランジションオフェンスを警戒している。「この試合に勝つためには相手のトランジションへのディフェンスが一番大事で、ビッグマンも走ってきますし、ガードもシュートを積極的に打ってきますし、リバウンドも合わせて、集中して対応したいと思います」

そして、アギラールはファンに勝利を約束した。「僕たちができることは、自分たちのベストを尽くすことだと思います。最高のコンディションで試合に臨み、皆さんが誇りに思ってくれるようなプレーをコート上でお見せして、勝利をプレゼントしたいと思います」