キング開

「サッカーでは当たり前の光景でも、バスケットボールでは初めて」

横浜ビー・コルセアーズは専修大3年のキング開と特別指定選手契約を結んだことを発表した。

キングは184cm83kgのポイントガード兼シューティングガード。2年連続でインカレ決勝に進出した専修大の主力で、U22男子日本代表候補にも選ばれている。

また、キングは横浜のユースチームU15とU18出身であり、植田哲也GMは「1歩1歩着実にステップアップする開選手は、クラブに所属するユース・スクール生の模範であり目標であり、後に続くこどもたちの憧れでもあります」とコメントしている。

Bリーグは2018-19シーズンからB1ライセンスの取得条件に、U15年代のクラブチームの保有が義務付けられた。サッカー界は早くから育成年代の強化に取り組み、すでにその成果は顕著に表れている。バスケ界も育成年代の強化に本格的に取り組み始めたが、キングのようにユース出身の選手がトップチームと契約を結ぶのは初めてのことだ。

横浜のユースチームを指揮する白澤卓も以下のコメントを発表した。「クラブとして育成を見守ってきた選手が、ようやくトップチームの一員として加わることができました。将来のトップチーム選手を夢見る少年だったキング開選手が、目標に向かってユースチームや学校の部活動を通じて成長し、Bリーグのコートに立つことになります。この光景をユースチーム設立の2013年より、クラブとしても、私としても夢見ておりました。サッカーでは当たり前の光景でも、バスケットボールでは初めてのことです」

ユース選手の模範として、トップチームで活躍するキングに期待したい。