開志国際

「オフェンスは今のまま自信を持ってやっていけば勝てる」

ウインターカップ3日目。開志国際が120-90で延岡学園を下して2回戦を突破した。

延岡学園は1回戦が不戦勝となり、実質この試合が初戦に。そのせいもあってか、軽い入りになってしまい開志国際のペースに呑まれる。その開志国際は立ち上がりから前が空けば積極的に3ポイントシュートを放ち、開始5分で4本を成功させて22-10とリードを奪った。

ディフェンスでは全員が足を動かしてハードに行うことで、延岡学園のドライブを封じ、タフショットを打たせては、全員でボックスアウトをしてディフェンスリバウンドからの速攻へと繋げる。ハーフコートでもフロアバランスをしっかりと取ることで、ピック&ロールやドライブからのキックアウトなどとチーム全員で次々と得点を重ねていく。対する延岡学園は開志国際のディフェンスに苦戦し、人とボールが動かない。そのため、各々が個で攻めてはディフェンスリバウンドを取られるなど悪循環に陥り、前半で17アシストだった開志国際に対し、延岡はわずか2アシストと数字でも大きな差が出た。

こうして、堅守速攻で主導権を握った開志国際が74-37と前半を圧倒し、後半も速いバスケを展開して、危なげなく2回戦を突破した。

開志国際

「気を引き締めてもう一回チームを立て直したい」

この試合で巧みなゲームメーク力とボールプッシュでチームの勝利に貢献にした、キャプテンの石原史隆は、24得点4リバウンド9アシスト2スティール1ブロックを記録。オフェンスだけでなく、ディフェンスでも高い位置からプレッシャーをかけてはターンオーバーを誘うなど、攻守に渡ってチームを引っ張った。

石原は試合を終えて「最初から飛ばそうということで良い入りはできましたが、後半がちょっとグダってしまって、そこから失点してしまいました。これから勝ち上がっていく上で、後半の戦い方が重要になると思うので、そこを修正しないといけないと思いました」と振り返る。

石原が言うように、後半だけを見ると延岡学園の方が得点は上回っているが、前半での勢いはすごいものがあった。「今のチームは3ポイントシュートを主体にやっていて、それが当たれば今日みたいに100点を超えるゲームができると思います。その時にディフェンスが雑になってしまわないようにしっかりと引き締めて、オフェンスは今のまま自信を持ってやっていけば勝てると思うので頑張りたいです」

今年の3年生は1年生の時のインターハイで優勝、昨年は3位を経験している。しかし、ウインターカップは2018年大会が3回戦敗退、昨年は2回戦敗退と悔しい結果に終わっている。そのため「開志国際は冬に弱いと言われていて、先輩たちにもリベンジしてほしいとの言葉をもらっているので、僕たちは冬に懸ける思いが強いんです」と以前の取材で意気込みを語っていた。

今年は1回戦、2回戦ともに100点ゲームで勝ち進んできたが、石原に慢心はない。「明日は明成で、その次も福岡第一か美濃加茂との対戦なので、ここからが本当の勝負だと思うので、気を引き締めてもう一回チームを立て直したいと思います」