ジェームズ・ハーデン

「我々にとって大事なのは、前を向いて重要な仕事に向き合うこと」

ロケッツにトレードを要求していると報じられたジェームズ・ハーデンは、近いうちに所属チームが変わる可能性がある。しかし、今はロケッツの選手としてチームのためにやれることに専念する姿勢を見せており、その点についてヘッドコーチのスティーブン・サイラスも認めている。

トレードの噂ばかりが先行している中、サイラスはハーデンの練習に取り組む姿を称賛し、「トレードの噂に気を取られては練習に集中できなくなる。ジェームズは、チームに合流してから全力で取り組んでくれている」とコメントした。

「練習での姿勢は素晴らしい。ちゃんと話もするし、こちらの意見を聞く耳も持っている。いろいろとトライし、我々に質問もしてくる。それに気づいたことを私に伝えてくれる。我々にとって大事なのは、前を向いて重要な仕事に向き合うこと。開幕戦に勝つことだ」

ロケッツのプレシーズン4試合のうち、ハーデンは後ろの2試合に出場。まだ身体は絞れておらず『試運転』だが、それでもNBA屈指の得点能力の片鱗は見せている。大きく出遅れただけに開幕から100%のパフォーマンスとはいかないだろうが、彼自身のモチベーションに火がつきさえすれば、いずれ本来のスコアラーぶりを見せてくれるはずだ。

ロケッツは現地23日にホームで行われる開幕戦でサンダーと対戦する。開幕まであと数日しかなく、具体的な動きもないため、ハーデンのトレードは成立するとしてもシーズン中になるだろう。それまではプロとして、ハーデンはロケッツのために全力を尽くす。