タッコ・フォール

「 僕を1番生かす使い方をしてくれる 」

身長228cm、ウイングスパン250cmと規格外のサイズを誇るタッコ・フォールがセルティックスと2ウェイ契約を結んだ。昨シーズンの多くをGリーグのレッドクローズで過ごし、セルティックスでは7試合33分間の出場に留まったが、ファンの人気はチームトップクラスで、ホームアリーナではタッコの出場を熱望するファンから『We want Tacko!』コールが送られるほどだ。

タッコは13日の会見で昨シーズンから様々なスキルを習得してきたと話した。「昨年はボールのハンドリング、スクリーンを抜けてきたガードへのハンドオフ、ボールを保持していない時の動きを覚える必要があった。そのためにコーチのジェイ・ララナーガといろんな練習をこなしてきた。僕の最も成長した部分の一つだと思う」

この夏、タッコはチームのストレングス・コンディショニングコーチ、そしてパーソナルトレーナーとともにフィジカルの強化に取り組んだ。目標は敏捷性の向上、下半身強化、そしてコンデイションの向上だ。チームメートのグラント・ウィリアムズはタッコの進化にすぐに気がついたという。「試合への取り組み方が良くなったと思う。特にコンディションだね。昨年は疲れてくると中途半端にプレーしていた。今年はすべてのプレーで戦うようになった」

ただし、今回も提示されたのはGリーグとの行き来を強いられる2ウェイ契約だった。今シーズンもプレータイムはそれほど得られないデメリットがあるが、タッコはリスクを覚悟でそれを選んだ。「選手と一緒に行動したり、コーチから多くを学んだり、チームメートのプレーを見るだけでも僕にとっては勉強になる。コートに立てればもちろんプラスだけど、コーチと一緒にフィルムを見るだけでも多くを学べる。チャンスは必ず来ると思うし、その時には一生懸命プレーしてチームの勝利に貢献したい」

指揮官のブラッド・スティーブンスもタッコが特にオフェンス面で成長していることを認めている。「バランスを取るのは簡単じゃない。ウチは選手の特性から言ってもポストアップを多用するチームじゃないからね。だから彼はウチのやり方と自分の特長のバランスをうまく取ってると思うし、試合で使うなら彼の特長を生かすことも考える。とにかく彼は成長していて、ハードワークしているし、コンデイションも素晴らしい。彼がいてくれてうれしいよ」

もちろんタッコもセルティックスと契約できたことを喜んでいる。「選手は自分を必要としてくれるチームでプレーしたいと思うものだ。セルティックスが僕を必要としてくれていること、技術の向上を支援してくれること、そして僕を1番生かす使い方をしてくれることは分かっているよ。チームとの信頼関係は間違いなく大きな要因だった」