ドレイモンド・グリーン

「以前よりも強くなって戻って来る人がいるとすれば、それはクレイだ」

ウォリアーズのドレイモンド・グリーンとルーキーのジェームズ・ワイズマンが、ようやくチームに合流した。ボブ・マイヤーズGMによると、2人は新型コロナウイルスの陽性反応が見られたため、トレーニングキャンプ1週目には参加しなかったという。

王朝復活を目指すウォリアーズの中心メンバーであるグリーンとワイズマンの合流について、指揮官のスティーブ・カーは「この2人が戻って来てくれて、とてもうれしい」と練習後の会見で語った。「ドレイモンドは私たちのリーダーだ。リーダー不在でキャンプに臨むのは難しかったよ。でも、彼は合流したらすぐにフィルムセッションやコート上でアドバイスをしてくれた。くだらない話もたくさんしていたけど、彼が戻って来たおかげでチームのエナジーレベルが上がったよ。本当にドレイモンドが戻ってきてくれて良かった」

グリーン本人は、久しぶりにステフィン・カリーとともにプレーし、挑戦できることが楽しみと語ったが、昨シーズンのウォリアーズは15勝50敗とリーグ最下位に沈み、さらにクレイ・トンプソンが再びケガで戦線離脱したりと、復活に向けては不安材料も多い。

それでもグリーンは「タイトルを取れなかったら、それは失敗だ」と言い、こう続けた。「道徳的な勝利なんてないし、『今年は一緒になって最初のシーズンだから』とか、『スター選手が少ない』とか、『クレイが抜けた』とか。そんなことは関係ない。コートに足を踏み入れれば、2つのバスケットリング、そしてボールが一つ。それはみんな同じだ。勝つために、高いレベルで競い合うために、チームの勝利に貢献するために僕たちはコートに行く。それが僕にとってのすべてだ」

練習後の会見でこう語ったグリーンだが、トンプソンの負傷後にメディアの前に出たのは今回が初めてだ。グリーンは「彼のケガはショックだったよ。クレイがどれだけバスケットを愛しているか知っているからね」と言う。

「バスケットをプレーするために生きている人と言えば、それはクレイだ。その彼からまたバスケットを奪われてしまったのは残念だよ。だが、2度の大ケガから復帰して、以前と同じレベル、もしくはそれ以上に強くなって戻って来る人がいるとすれば、それもクレイだ。彼はウォリアーであることを体現している。僕たち全員がクレイがどれだけ強い人間か知っているからね」