ザイオン・ウイリアムソン

ザイオンも手応え「チームが求めることはすべてやる」

ペリカンズのキャンプは活気づいている。新ヘッドコーチのスタン・ヴァン・ガンディの下で、コンディションに問題のなくなったザイオン・ウイリアムソン、新加入のエリック・ブレッドソーとスティーブン・アダムスらが精力的に練習に取り組んでいる。オフは例年より短かったが、昔気質のコーチであるヴァン・ガンデイは序盤から激しい練習を課しており、選手たちもこれをモチベーション高くこなしている。

ザイオンの表情は昨シーズンよりずっと明るい。ケガの不安がなく練習に打ち込めること、それにより高いパフォーマンスが期待できると彼自身が自信を持っているからだ。「間違いなく違うものになる。リハビリを終えてようやくコートに立って、何分かプレーしたら交代になる。その状況でベストを尽くしたつもりだけど、今シーズンは前提から変わってくる。今の僕は何の制限もなくバスケができる。どれだけでも練習できるんだ。オフェンスでもディフェンスでも、チームが求めることはすべてやる。僕は勝ちたい。ケガの問題がなくプレーできれば、みんなに愛される選手でいられると思っている」

スタメンにはブレッドソーとアダムスが加わると見られるが、ロンゾ・ボールとザイオンのホットラインがオフェンスの核となることは変わらない。ヴァン・ガンデイはセットオフェンスを重視し、遅いペースを好む指揮官だが、「彼らのペースでプレーさせるつもりだ。自分勝手にプレーしているのなら直させるが、テンポが速いからと言って修正はしない」と話す。

一瞬でフロアの状況を読み取り、長いパス一本でチャンスを作り出せるロンゾと、圧倒的なパワーを持ちながら走れるビッグマンのザイオンのコンビは、魅惑のトランジションオフェンスを何度も見せていた。ただ、ターンオーバーの数は多く、それが相手の速攻に繋がるシーンも多々見られた。ヴァン・ガンデイはハイテンポなスタイルを認めると同時に、ミスを減らすことを求める。

「ペースとターンオーバーに因果関係はない。単にプレー選択の問題だ。ホームランを狙わず、シンプルで簡単なプレーをしていくこと。スピードアップを目指すが、重要な基礎の部分をスキップするつもりはない。そこを根付かせることで、問題は解決できる」

JJ・レディックがその内容を説明してくれた。「ターンオーバーには良いものと悪いものがある。ナイストライで済むものと、チームにダメージを与えるものがある。スタンは練習初日からそのことを話しているんだ。僕らがターンオーバーと失点を減らすことだけ考えるなら、トライしなければいい。でも、そうじゃないんだ。アグレッシブに攻め続けるけど、やっちゃいけないミスは減らす。ライブ・ターンオーバーをやってしまうと守るのは難しいから、ここは徹底して避けるとかね。全員が自由にプレーする。でもバランスは常に意識して、少しずつ調整していくんだ」

若いタレントが集まるペリカンズには伸びしろしかない。だが、その伸びしろがずっと伸びしろのままピークを過ぎてしまうチームも多い。ペリカンズはその轍を踏まぬよう、短いプレシーズンでベストを尽くしている。