ザイオン・ウイリアムソン

フロントコートの相棒アダムズに驚愕「すごく強い」

スタン・ヴァン・ガンディをヘッドコーチに招聘したペリカンズは、2年目のザイオン・ウイリアムソン、オールスターへと成長したブランドン・イングラム、司令塔のロンゾ・ボールを中心にチームを編成している。

NBAでの1年目は膝の手術を受けた影響によりプレータイムを制限されたザイオンだが、それでも平均22.5得点、6.3リバウンド、2.1アシスト、0.4ブロックを記録し、ドラフト1位に相応しい実力を証明した。トレーニングキャンプが始まり、コンディションについて聞かれたザイオンは「もう何の制限もなく練習できているよ」と満面の笑みを見せた。

ヴァン・ガンディがまず行ったのは、チームディフェンスの改善だった。昨シーズンのペリカンズは、速攻からの失点がリーグで3番目に多い15.4だったため修正が必要なのは明らかで、ザイオンによれば現地6日の練習の大半をディフェンスに費やしたという。

ヴァン・ガンディは、時に厳しく指導する昔気質の指導者だが、ザイオンは「勝ちたいのなら自分を追い込まないといけない。当たり前のことをやっているだけでもダメ。自分が嫌なことだってやらないといけない」とコメントするなど、新たな指揮官のやり方に理解を示している。

ペリカンズは、このオフにサンダーとのトレードでセンターのスティーブン・アダムズを獲得。フロントコートでザイオンの相棒が必要だったチームにとっては理想的な人選と言えるだろう。ザイオンは練習でアダムズのフィジカルの強さを目の当たりにし、驚いたと言う。

「スティーブンはすごく強い。僕も強い方だと思っていたけれど、あれだけのモノを間近で見るとすごいね。そんな彼が同じチームにいてくれるのだから心強いよ。スティーブンは強くて素晴らしい選手で、人柄も素晴らしい」

1年目に本領を発揮できなかったと悔やんだザイオンも、ケガが癒え、頼れる先輩たちに囲まれて2年目のシーズンに挑もうとしている。チームが3年ぶりにプレーオフ進出を果たせるかどうかは、ヴァン・ガンディの手腕、そして若手とベテランが融合するチームケミストリー次第だ。