レブロン・ジェームズ

アンソニー・デイビスとの再契約も決まる見込み

今月36歳になるレブロン・ジェームズが、レイカーズとの契約を2年延長することに合意した。

『ESPN』によれば、レブロンは2年総額8500万ドル(約89億円)と見込まれる大型契約にサイン。これでキャリア20年目の2022-23シーズンまで現役を続けることになる。

レブロンは、優勝した昨シーズンに平均25.3得点を記録した以外にも10.2アシストでキャリア初のアシスト王に輝くなど、30代後半に突入しても衰えは一向に見られない。また昨シーズンはシーズンMVPの最終候補にも選ばれたほか、ヒートとのファイナルでは平均29.8得点、11.8リバウンド、8.5アシスト、1.2スティールを記録してファイナルMVPも受賞する大活躍だった。

肉体のケアに年間100万ドル単位の金額を投じていると言われるレブロンのパフォーマンスを見る限り、大きなケガさえなければまだ数年はピークを維持できるように思える。もちろん、体調に応じてプレータイムを制限すべき年齢に達しているが、レイカーズの彼に対する信頼は厚く、チームリーダーとして、そしてここぞという場面でプレーを決められるクラッチプレーヤーとして今後もチームの勝利に貢献するだろう。

これは推測だが、レブロンが延長契約に合意したということは、相棒のアンソニー・デイビスの再契約発表も近日中と考えていい。このオフにはドワイト・ハワード、ラジョン・ロンド、ダニー・グリーンら昨シーズンの優勝メンバーが退団したものの、昨シーズンのシックスマン賞を受賞したモントレズ・ハレルを筆頭に、デニス・シュルーダー、ウェスリー・マシューズ、マルク・ガソルらを加えて2連覇に向けたロスター編成に成功。レブロンとの延長契約により、レイカーズは再び王朝時代を築く地盤を固めた。

NBA史上初となる異なる3チーム(2012年と13年はヒート、2016年はキャバリアーズ、2020年はレイカーズ)でファイナルMVPを受賞したレブロンは、通算得点(3万4241得点)で歴代3位の成績を残している。今のペースで得点を量産できれば、2021-22シーズン中にカリーム・アブドゥル・ジャバーが保持する歴代トップ(3万8387得点)の記録を更新する可能性もある。

キャリア晩年になるとプレーより精神的な支えの『メンター』として重宝される選手が多い中、レブロンは今も現役トップクラスの力を維持している。少なくともあと3年は現役としてのプレーを見られることが決まった『キング』のさらなる活躍が楽しみだ。