ブランドン・イングラム

ほとんどのスタッツでキャリアハイを更新し、MIP賞を受賞

ペリカンズのオールスターフォワード、ブランドン・イングラムが5年1億5800万ドル(約170億円)の契約延長に合意した。

2016年ドラフトでレイカーズから全体2位指名を受けてNBAキャリアをスタートさせたイングラムは、シーズンを重ねるごとに平均得点を伸ばし、3年目には平均18.3得点を記録してチームの中心選手となった。レイカーズのヤングコア筆頭として期待されたが、昨シーズンにアンソニー・デイビスが絡んだトレードでロンゾ・ボール、ジョシュ・ハートとともにペリカンズへ移籍することに。

イングラムは血管に血栓ができる深部静脈血栓症を患い、手術を受けたことで2018-19シーズン途中から長期欠場を余儀なくされた。これまでのようなパフォーマンスができるかどうか懐疑的に見られて昨シーズンを迎えたが、周りの不安を払拭するプレーを披露した。平均23.8得点、6.1リバウンド、4.2アシスト、1.0スティールといずれもキャリアハイの数字を記録。特に1試合あたりの3ポイントシュート数は1.8から6.2と大幅に増え、成功率もキャリアハイの39.1%と高確率だった。

こうした活躍が認められ、最も成長した選手に送られるMIP賞を受賞。「移籍初日からアルビン・ジェントリー(元ヘッドコーチ)やデビッド・グリフィン(球団運営副社長)、チームトレーナーたちと、とにかく毎日練習してベストを尽くそうと話していた。アルビン・ジェントリーが僕にチャンスを与えてくれて、自由にプレーさせてくれた」とイングラムは受賞の際にチームへの感謝を語っている。

イングラムにとってペリカンズはすっかり自分の居場所となった。「ここは良い人たちがたくさんいる特別な場所。今の自分がいる場所を楽しんでいるよ 」

ペリカンズはドリュー・ホリデーを失ったが、エリック・ブレッドソーとジョージ・ヒルを獲得し、さらにサンダーの大黒柱だったスティーブン・アダムスの獲得にも成功した。脇を固めたペリカンズは昨シーズンのドラフト1位、ザイオン・ウイリアムソンとイングラムを中心に飛躍を目指す。