ジェームズ・ハーデン

実現すればデュラント、アービング、ハーデンの揃い踏みに

ロケッツのジェームズ・ハーデンがネッツへの移籍に興味を持っていると『ESPN』が報じた。球団同士の交渉には至っていないが、ハーデンとケビン・デュラントはロサンゼルスで合同ワークアウトを行っていて、ネッツでプレーする可能性についてオープンに話し合っているという。その会話には、2人のコンビネーションプレーから、トレードを成立させる方法まで含まれているそうだ。

移籍が実現すればケビン・デュラント、カイリー・アービングにハーデンが加わり、『ビッグ3』が結成されることになる。

ハーデンがネッツに加入すれば、現在のNBAのトップ10プレーヤーが3人同じチームに集まることになる。ハーデンとデュラントを合わせれば、過去11シーズンで7度の得点王を取ったことになる。ハーデンは平均34.3得点で3年連続の得点王に輝いた。デュラントは2010年からの5年間で4度の得点王になっている。

デュラントとハーデンはサンダーで3年間一緒にプレーしている。アービングとは6年前のワールドカップでアメリカ代表でコンビを組み、金メダルを獲得した。デュラントとアービングはNBA優勝を経験しているが、ハーデンはまだタイトルがない。

昨シーズン終了後、ヘッドコーチのマイク・ダントーニとダリル・モーリーGMがチームを離れた。新ヘッドコーチの選任にもハーデンの意見は参考にされなかった。ハーデンはこの2点について不満を感じているとされる。チームメートのラッセル・ウェストブルックはすでに球団にトレードを申し出たと言われていて、チームは解体の危機にあるとされる。

もっとも、ネッツがハーデンを獲得するには多大な犠牲を払う必要がある。交換要員として考えられるのは、キャリス・ルバート、スペンサー・ディンウィディー、ジャレット・アレン、テイショーン・プリンス、ニコラス・クラクストンといったところ。しかし、どれだけの条件を出したところでNBAトップスコアラーのハーデンには釣り合わない。トレードが成立するとしたら、ハーデン自身がネッツへのトレードを訴え、ロケッツ首脳陣がこれを受け入れる場合に限られそうだ。

『ESPN』は現時点でクラブ間での交渉は行われていないと強調しているが、ハーデン、デュラント、アービングの揃い踏みを見たがるファンは多いだろう。ネッツとしてはデュラントとアービングがいる間にNBA初優勝を何としてでも成し遂げたいところ。ハーデンを獲得できれば、東カンファレンスのパワーバランスは一気に変わる。