ユスフ・ヌルキッチ

本人は美談を公にされることを望まず

トレイルブレイザーズのユスフ・ヌルキッチは、NBA選手として確固たる地位を築いてから、母国ボスニアヘルツェゴビナのために人知れず様々な活動を続けている。

ボスニアヘルツェゴビナで助けが必要な世帯を支援する非営利団体『Pomozi.ba Association』によると、ヌルキッチは先日、母国で暮らすある家族の話を聞き、家を一軒プレゼントしたという。この家族は夫婦と11歳の息子の3人暮らしで、母親は地雷を踏んで片足を失い、息子は心臓に問題を抱えている。夫は清掃の仕事などに就いているが暮らしは成り立たず、自宅は荒れ果て水道も使えず、生活に必要な家具もない生活を送っていた。

この話を知ったヌルキッチは『Pomozi.ba Association』と連絡を取り、この家族に家を贈った。『Pomozi.ba Association』はヌルキッチの好意について「ユスフは我々の団体と近しい関係で、彼は自分の行いを公にするのを好みません。それでも、私たちが彼の善行を伝えることで、周りに良い影響を与えられればと思っています」と説明している。

ヌルキッチは、ブレイザーズ公式サイトからコメントを求められ、次のように話している。「母国で苦しい生活を送っている家族のために、家を購入した。彼らの境遇に心を打たれた。彼らは子供に部屋を与えてあげたいと願っていて、幼い頃の自分を思い出した。僕も自分の部屋がなかったからね」

「僕にとって大事なのは、周りの人にも他者のために行動してもらうこと。みんなが良い行いをすれば、より良い世界になる」