アンドリュー・ウィギンズ

トレードの噂が絶えないウィギンズ

アンドリュー・ウィギンズは2019-20シーズン途中に、ディアンジェロ・ラッセルとのトレードでティンバーウルブズからウォリアーズへ加入したばかりだが、今もトレードの噂が絶えない。

ウィギンズは2014年ドラフト全体1位指名でウルブズへ入団した。キャリア6年で平均19.7得点、4.4リバウンド、2.3アシストを記録している。シーズン途中でのウォリアーズ加入となったため、ケガで戦列を離れていた『スプラッシュ・ブラザーズ』とは、まだ一緒にコートに立っていない。

NBAアナリストのヘンリー・アボットはポッドキャスト番組『Runnin’Plays』で、ウォリアーズがウィギンズにチャンスを与えればもっと成長できるとコメントした。「これまではできることが限られた選手だったが、今はシュート力の向上を期待されている。スペースを作り出してもらえるチームで経験を積めば、彼が選手としてもっと成長することは可能だ」

また、ウィギンズは全体1位指名のプレッシャーからかウルブズでは本来のポテンシャルを発揮できていなかったとアボットは言う。チームが弱かったため若いウィギンズは責任を背負ってプレーすることとなり、不安定なパフォーマンスへと繋がったというのだ。

しかし、ウォリアーズにはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンといったスーパースターが揃っている。ウィギンズはロールプレーヤーとして自分の役割だけに集中することができるとアボットは語る。「出場時間が短縮され限られた役割であれば、彼は全力でプレーできる。常に100%でプレーできれば彼にとってはプラスになる」

ウィギンズはまだ25歳と若く、良い環境でプレーできれば成長の余地はあるが、ウォリアーズにとって1年約30億円という彼の年俸は懸念材料でもある。ウォリアーズは今年のドラフトで全体2位指名権を保有しており、この指名権とウィギンズに関して球団がどんな判断を下すのか注目が集まっている。