ウォリアーズ

NBAコミッショナーのアダム・シルバーも期待

ウォリアーズは5年連続でNBAファイナルに出場し、3度の優勝を果たして『王朝』を築き上げたが、今シーズンは状況が一変した。ケビン・デュラントがチームを去り、主力のケガが相次いだこともあって今シーズンはリーグ最下位に終わった。さらに今シーズンの勝率23.1%(15勝50敗)は、球団としてもここ19年間でのワースト記録だ。

それでも新シーズンはステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの『スプラッシュ・ブラザーズ』、そしてドレイモンド・グリーンの3選手が揃うことで、再び優勝争いに絡んでくるとファンやメディアは予想している。NBAコミッショナーのアダム・シルバーも同様の考えであると『San Francisco Chronicle』でコメントした。

「私も彼らは再び戻って来ると確信している。もちろん、現時点でのロスターも鑑みているが、私はウォリアーズのマネジメントの質に注目しているからだ。彼らのマネジメント力を知っていれば、NBAのトップチームとして復活を遂げない理由が見つからない」

また、シルバーはウォリアーズがかつての姿を取り戻すことは、NBAの視聴率向上にも繋がると考えている。今シーズンのNBAファイナル6試合の平均視聴者数は750万人で、昨年のファイナルに比べ51%減少したと報じられている。シルバーは言う。「国内外において、NBAファンを獲得するためには継続性が大切だ。ファンは馴染みがある選手に惹かれるし、プレーオフとなるとなおさらだ」

主力の3選手が揃うとはいえ、カリーは32歳、トンプソンとグリーンもともに30歳と若くはなく、球団にとっても新シーズンは勝負の年になる。コミッショナーの期待も背負うウォリアーズが復活を果たして、NBA人気にどのような影響を与えるか今後も注目したい。