ジョシュ・ハレルソン

金丸を抑えたのを機に、攻守が見事に噛み合う

ここまで3勝6敗、若い新加入選手を思い切って起用するが噛み合わない大阪エヴェッサが、7勝2敗で西地区首位のシーホース三河と対戦した。戦績からすれば三河有利と思われた一戦だったが、最初から最後まで大阪が主導権を握り、98-76で快勝を収めた。

立ち上がりから大阪のディフェンスが見事にハマる。ディージェイ・ニュービルが金丸晃輔にフェイスガードで貼り付き、ボールを受けることさえ容易にはさせない。金丸に全くと言っていいほど自由を与えず、試合を通じてシュート7本で成功わずか1の2得点に抑え込んだ。ちなみに金丸がこの唯一成功したシュートは、ニュービルがベンチに下がっていた時間帯に生まれたものだ。ニュービルは金丸だけでなく時間帯によってはカイル・コリンズワースもマークし、見事に抑えて三河の攻めのリズムを崩した。

金丸のところでパスワークを断ち切った結果、三河のオフェンスはコリンズワースとダバンテ・ガードナーの2人に偏ることに。力強さはあるが中央突破一辺倒の攻めを止めて、伸ばした腕にボールを引っ掛けては奪い、速攻へと転じることで大阪が勢いに乗る。前半はファストブレイクポイントが13-0。これが前半を終えて44-31の点差にそのまま表れた。

ニュービル、アイラ・ブラウン、ジョシュ・ハレルソンは揃って3ポイントシュートを持つ選手。彼らが思い切り良く外から狙う一方で、伊藤達哉に橋本拓哉、エリエット・ドンリーはスピードに乗ってゴール下に切り込む。この多彩な攻めで三河のディフェンスを振り回し、中も外も高確率でシュートを決めていった。第3クォーターにはハレルソンが、角野亮伍が連続3ポイントシュートを決めて三河を一気に突き放す。また、速攻も決まり続け、試合を通じてファストブレイクポイントは31まで伸びた。

三河は先週末の試合で足を痛めていた金丸に無理をさせず、早々にベンチに引き上げさせる。ガードナーは26得点を奪い、またシェーン・ウィティングトンは3ポイントシュート5本成功を含む23得点を挙げたものの、他の選手のスコアが伸びなかった。

3ポイントシュート4本成功を含む21得点、さらに10リバウンド4アシスト4スティール1ブロックと攻守にハードワークして結果を出したハレルソンは、「カンファレンスのベストチームである三河を倒せたことで、自分たちもカンファレンスのベストチームであることを示せた」と胸を張った。

今シーズンここまでで最高のパフォーマンスを見せた大阪。バイウィークを前に士気の上がる快勝となった。