ヒート

「アスタリスクが付いているのは我々の敗退だ」

ヒート球団社長のパット・ライリーは先日Zoomでのメディア会見でレイカーズに敗れたファイナル、そしてオフシーズンについてコメントした。ライリーはレイカーズの強さを素直に認めていた一方で、バム・アデバヨとゴラン・ドラギッチのケガがなければシリーズは違う展開になっていた、優勝には参考記録を表すアスタリスクが付くと発言した。

「彼らはベストチームだったが、補足説明としてアスタリスクが付くだろう。バムとプレーオフのリーディングスコアラーだったゴランが100%だったら第7戦まで行っていたかもしれない。思い出させてありがとう、ただ私は振り返ることはない。ゴランやバムの回復、全員が復帰すること、そして補強などポジティブなことだけに目を向けることにする」

アスタリスクという言葉をスポーツの文脈で使うようになったのは、ブルズやレイカーズを優勝に導いた名将フィル・ジャクソンが最初。1999年にスパーズが初めてNBAチャンピオンに輝いたが、ロックアウトでレギュラーシーズンが50試合しかなかったため参考記録だという意味で使った。

今回のライリーの発言はジャクソンのように優勝の価値そのものを否定するような意図はない。レイカーズが優位だったことには変わりはないが、チームの主力2人がヘルシーだったら結果は変わっていたかもしれないという主旨だった。

ライリーは意図的ではないにしろ一部のレイカーズファンに誤解を与えたとして、後日声明を発表し発言の意図を説明した。「アスタリスクはヒートにつけるべきであって、レイカーズではない。レイカーズの優勝は本物だ。アスタリスクが付いているのは我々の敗退だ。レイカーズが上だった。それだけだ」

ケガはバスケットボールの一部であり、チームとしてプレーオフの4ラウンドを切り抜けられるかで優勝は決まる。ヒートは最初の3ラウンドをアンダードッグとして突破できたが、最悪のタイミングでケガに見舞われた。ヒートにケガ人が出たからといってレイカーズの優勝の価値が下がるわけではない。ただ、ライリーのようにアデバヨとドラギッチのケガがなければ、と想像するファンは多かったのではないか。