千葉ジェッツ

ベンチからダンカンが22得点、西村が14得点

千葉ジェッツvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズの第2戦。互いに点を取り合うスコアリングゲームとなったが、タイムシェアで常にフレッシュな選手が出続け、攻守ともに強度を落とさなかった千葉が終盤に突き放し、95-72で快勝した。

千葉は名古屋Dのソフトなディフェンスを見逃さず、ギャビン・エドワーズが3ポイントシュートを沈め、富樫勇樹もピックから3ポイントシュートを成功させて先手を取る。富樫に代わって入った藤永佳昭がミドルシュートを2本成功させるなど攻撃力が落ちず、21-12とリードした。

それでも名古屋Dは齋藤拓実と笹山貴哉らポイントガード陣がドライブで切り崩し、フローターシュートを次々と沈める。ジャスティン・バーレルもインサイドで力を発揮し、打ち合いの展開に持ち込んだ。千葉も西村文男がファウルを受けながら3ポイントシュートを決めるなど、第2クォーターだけで9得点を荒稼ぎ。互いにガード陣が得点を決め合い、センタープレーヤーもそれに合わせて得点を重ね、見応えのあるスコアリングゲームとなった。

後半に入り、狩野祐介に3ポイントシュートを決められ4点差まで迫られたが、千葉はこれ以上の反撃を許さなかった。エドワーズがトランジションから加点し、ジョシュ・ダンカンがゴール下の1対1を制す。富樫が3ポイントシュートを沈め、味方のシュートチャンスも演出し、12点をリードして最終クォーターを迎えた。

名古屋Dはここで踏ん張りたかったが、ともに30分以上のプレータイムとなったジェフ・エアーズとバーレルの運動量が落ちたことで失速していった。エアーズが3ポイントシュートのチェックに出れず、ダンカンに4本中3本の3ポイントシュートを決められた。

千葉はベンチから出てくる選手が皆フレッシュで、攻守ともに強度を落とさなかった。一つの綻びを見逃さずチームで攻め続けた千葉は、西村が3ポイントシュートを沈めて80-59としたところでオフィシャルタイムアウトを迎えた。結局このクォーターを30-19と圧倒し、ハイスコアリングゲームを制した。

名古屋Dの梶山信吾ヘッドコーチは「現在地がよく分かった試合でした」と総括した。「千葉さんは全員が走っている。僕たちがやりたいこと、やるべきことを千葉さんはやっている。外国籍選手がJB(バーレル)とエアーズしかいない中で、決められてもやり返そうと思っていましたがそれができなかったです」

千葉の大野篤史ヘッドコーチは、95点を奪ったオフェンスではなくディフェンスでの勝利を強調した。「第1クォーターはディフェンスが良かったですが、その後オフェンスに目が向いて、良いオフェンスができなくなるとディフェンスがソフトになる『ジェッツあるある』みたいな感じになった。後半もそこまで良くはなかったですがアキ(藤永佳昭)、シゲ(田口成浩)、原(修太)、(佐藤)卓磨、(西村)文男のディフェンスの強度のところが勝てた要因だと思っています」

順調に勝ち星を伸ばす千葉。次節は7勝2敗で並ぶアルバルク東京とのビッグマッチが待っている。