琉球ゴールデンキングス

秋田のチームオフェンスを機能させいない守備を遂行

琉球ゴールデンキングスが秋田ノーザンハピネッツのホームに乗り込み、74-53で勝利した。

琉球は昨日、リーグ登録が完了した新外国籍選手のドウェイン・エバンスを先発に起用する。序盤は拮抗した戦いが続くが、セカンドユニットの岸本隆一がチームに勢いを与える。それまでは秋田のプレッシャーに苦戦していたが、岸本が緩急あるドライブで得点へと繋げていくことでリードを奪う。

対する秋田は琉球を中に入れさせないために第2クォーターからゾーンディフェンスを遂行する。リバウンドからの速攻で秋田らしいプレーを見せるが、この試合の秋田はハーフコートオフェンスが機能しない。ハードワークに徹する琉球のディフェンスを前にボールも人も動かず、チームではなく個で攻める回数が徐々に増えていく。また、これまでの4試合では古川孝敏が勝負どころで確率良くシュートを決めてチームを救ったが、今日はその古川もシュートタッチに苦しみ試合を通してわずか2得点に留まった。

そして琉球は秋田のゾーンに対して、無理にインサイドを使うのではなく、岸本や田代直希の3ポイントシュートでリズムをつかむ。相手守備の意識が外に向くと、今度はインサイドでクーリーが得点を重ね外と中からバランスよく攻めることで主導権を握り、39-29で前半を折り返す。

後半になっても琉球が主導権を握り続ける。琉球はディフェンスでもボールマンへのプレッシャーとディナイをしっかり行うことで、簡単にシュートチャンスを与えない。また秋田のゾーンディフェンスに対してはハイポストにボールを集め、マンツーマンに対してはクーリーを囮にして、エバンスや並里成がドライブで得点を重ねていくことで、最後まで主導権を渡さずに74-53で勝利した。

この試合がBリーグデビューとなったエバンスはゲームハイの19得点と11リバウンドのダブル・ダブルを達成。他にもクーリーが14得点、並里が10得点、岸本が9得点とバランス良く得点を重ねていった。また、ディフェンスリバウンドでも琉球が37-23と圧倒し、ディフェンスからリズムをつかんだ琉球が勝利した。