サンロッカーズ渋谷

追いかける展開が続く中で逆転勝利を果たす

サンロッカーズ渋谷がホームに千葉ジェッツを迎えた第2戦。第1戦ではギャビン・エドワーズに逆転ブザービーターを許し逆転負けを喫したが、この試合ではライアン・ケリーの逆転ブザービーターにより、87-86でSR渋谷が今シーズン初勝利を飾った。

序盤は互いに3ポイントシュートやミドルシュートになかなか当たりが来ないが、SR渋谷はチャールズ・ジャクソンがセカンドチャンスをモノにすることでリードを奪う。ディフェンスでも千葉のインサイドをダブルチームで守ることで簡単に得点を与えない。さらにベンチから出場した田渡修人がファーストプレーでディープスリーを決めるなどして15-6と先にリズムをつかんだ。

田渡の3ポイントシュートが決まると千葉はタイムアウトを要求し、ディフェンスを立て直す。リバウンドを取られてもハードに守ることで、SR渋谷をアウト・オブ・バウンズに追い込むなどしてセカンドチャンスを与えない。また、富樫勇樹に代わって出場した西村文男がフロアバランスをしっかりと取ることで味方のシュートチャンスを作る。さらに千葉はボールがないところでも激しくマークするSR渋谷から上手にファウルを誘うとフリースローで点差を縮めていき、第1クォーターを17-17の同点で終える。

その後は拮抗した戦いが続き、41-47とSR渋谷が追いかける展開で後半を迎える。後半の序盤も千葉のディフェンスに苦戦しキックアウトのパスがズレてしまうなどしてリズムに乗ることができない。しかし、前半は2得点に留まっていたベンドラメ礼生が3ポイントシュートやドライブで続々と得点を挙げ勢いに乗る。ディフェンスでは広瀬健太がハードワークに徹しチームにエナジーを与える。身長差がある西村を相手にしても前線からプレッシャーをかけミスを誘う。シャノン・ショーターに対しても身体を張ったディフェンスでタフショットを誘う。一時は2桁リードを許したがベンドラメや広瀬の活躍もあり63-65と1ポゼッション差まで詰めて最終クォーターへ。

最終クォーターの立ち上がりでベンドラメとライアン・ケリーの3ポイントシュートなどにより連続8得点を挙げ逆転に成功する。それでも千葉も富樫がジャクソンとのミスマッチを突いて得点を挙げ、セバスチャン・サイズもインサイドでファウルを誘いフリースローをモノにすることで点差を縮める。

その後はリードチェンジを繰り返し、85-83とわずかにSR渋谷がリードして迎えた残り14秒。関野剛平が富樫に激しくマークするが緩急あるドリブルに翻弄され、残り3秒で逆転3ポイントシュートを許し85-86に。そして、残り3.2秒で迎えたSR渋谷のラストポゼッション。スローインを受け取ったケリーがサイズに激しくマークされながらもタフショットぎみの逆転ブザービーターを沈め87-86で接戦を制した。

サンロッカーズ渋谷

伊佐勉ヘッドコーチ「勝ちきることができてとてもホッとしています」

敗れた千葉の大野篤史ヘッドコーチはラストプレーについて「1点差だったので、イージースイッチだけはしないこと。そこでしっかりコンテストショットを打たせるようにと指示をしました」と言うと、こう続けた。「ただ、セバスは良いシュートコンテストをしていたので、あれは相手を褒めるしかないと思います。間合いとかノーマークを作った上でやられたのなら問題点も出てきますが、あれはもう仕方がないかなと思っています」

一方、今シーズン初勝利を挙げたSR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチは「ずっとクロースゲームを落としていて、今日は昨日からの反省も踏まえ、しっかり勝ちきることができてとてもホッとしています。まず1勝できて本当に良かったと思います」と安堵した表情で語った。

そして、残り3.2秒で迎えた場面については、こう語った。「それまでは富樫くんが礼生についていたので、ファーストオプションは彼のアタックを考えていました。ただ、さすがの千葉さんで、サイズがある佐藤(卓磨)くんをつけて来たので、セカンドオプションでライアンにボールを預けて彼のアタックを試みました。でも、結局そこは良い判断で2ポイントに切り替えてしっかり決めてくれて良かったです」

逆転ブザービーターを決めたケリーは、「本当に勝つことができてうれしい。これまでは拮抗した試合で負けていたので悔しかった。今日は特にチーム一丸となって戦うことを試合中も意識して、自分たちで勝利をもぎ取れるように戦うことができた」と振り返った。

また、最後の場面については、「どういった動きをするのかをイメージしながら挑んで、実際に自信を持って打つことができたよ」とコメントした。

この試合ではジャクソンも17得点14リバウンドのダブル・ダブルで勝利に貢献した。開幕3連敗と苦しんだSR渋谷だが、強豪千葉を相手につかみとった1勝は大きい。勝利とともに自信も取り戻した今後のSR渋谷に注目したい。